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「尹前大統領の妻、旧統一教会に対し集団入党の見返りに比例代表枠提供を約束」

登録:2025-11-08 08:18 修正:2025-11-08 09:16
特検、追加起訴 
韓鶴子総裁、チョン・ソンベ氏、ユン・ヨンホ前世界本部長なども
尹錫悦前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史と旧統一教会の韓鶴子総裁/聯合ニュース、旧統一教会提供

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領夫人のキム・ゴンヒ女史の疑惑を捜査するミン・ジュンギ特別検察官(特検)チームは7日、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の信者を尹錫悦政権時代の与党だった「国民の力」に集団入党させた疑い(政党法違反)で、キム女史と韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁らを追加起訴した。

 特検チームはこの日、キム女史と韓総裁、「コンジン法師」ことチョン・ソンベ氏、チョン・ウォンジュ前総裁秘書室長、ユン・ヨンホ前世界本部長を、政党法違反の疑いで追加起訴したことを発表した。キム女史は、2023年3月8日の「国民の力」党大会で尹錫悦前大統領と自身の支持する候補を党代表に選出するため、チョン氏と共謀して旧統一教会に支援を要請した疑いが持たれている。特検チームは先のキム女史の起訴状に、2022年11月上旬ごろにキム女史がチョン氏を通じてユン前本部長に信者の集団入党を要請したと記している。

 当時、ユン前本部長はチョン氏に「尹大統領の意向は正確にどのようなものですか」、「党大会に(動員すべき党員などは)どのくらいの規模で必要ですか」というショートメッセージを送っていた。これに対しチョン氏は「尹大統領の意向は変わることなくクォン(ソンドン)」と答えていたことが明らかになった。しかし、クォン・ソンドン議員が2023年1月に党代表選挙への不出馬を宣言すると、旧統一教会はいわゆる「尹核関」(尹前大統領の核心的な側近)勢力の代打であるキム・ギヒョン議員の支持に協力したという。キム女史は旧統一教会の集団入党の見返りとして、旧統一教会の政策の支援などの財産上の利益と、旧統一教会に対する国会議員の比例代表枠の提供を約束していたことも調査で判明。特検チームは、チョン氏とキム女史がこのことを旧統一教会側に提案し、韓総裁とチョン前室長、ユン前本部長がそれを承諾することで集団入党が実現したとして、彼ら全員を政党法違反の疑いで追加起訴した。政党法42条は、自由意志に反する政党への加入を禁止している。

 特検チームは9月18日に国民の力の党員名簿データベースの管理業者を家宅捜索し、旧統一教会の信者と推定される11万3000人あまりの名簿を確保している。特検チームは、2022年11月から2023年3月の党大会の間に加入した信者が3100人、昨年の総選挙の時点で加入した信者が400人あまりいたことを特定したという。さらに、国民の力慶尚南道党の家宅捜索で、数百人の党員加入申請書も確保している。

キム・ガユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1228057.html韓国語原文入力:2025-11-07 18:52
訳D.K

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