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高市首相、李大統領との会談前に太極旗に「異例の黙礼」

登録:2025-11-01 06:47 修正:2025-11-01 08:10
高市早苗首相が10月30日、慶尚北道慶州のAPEC首脳会議場で開かれた李在明大統領との韓日首脳会談で、記念撮影後、席に向かう前に太極旗に礼を表している/聯合ニュース

 日本の高市早苗首相が首脳会談場で太極旗(韓国の国旗)の前に頭を下げて礼を尽くす姿が捉えられ、話題になっている。

 30日、韓日首脳会談場である慶州(キョンジュ)和白コンベンションセンターに入場した高市首相は、李在明(イ・ジェミョン)大統領と握手しながら記念撮影を終えた後、席に向かう途中、会談場の左側に配置された太極旗の前で黙礼した。通常、歓迎行事で儀仗隊査閲の途中、相手国の国旗に敬意を表する場合はしばしばあるが、会談場で相手国の国旗に頭を下げるのは異例といえる。

 高市首相は内外的に極右色の人物とされており、このような行動にさらに注目が集まっている。高市首相は「歴史修正主義」に代表される安倍晋三元首相の支援を受けて成長した政治家だ。閣僚時代も太平洋戦争A級戦犯が合祀された靖国神社に欠かさず参拝し、「国策に殉じられた方々に哀悼の誠をささげた」と主張した。

 1994年、日本の侵略戦争と植民地支配に対する謝罪・反省の意を明らかにした村山富市元首相(1924~2025)に対し、「50年前の当時の指導者がしたことを過ちと断定して謝る権利が、現在、50年後にこの国を預かっている村山首相にあるとお考えか」とか、「はたしてそこに至るまでの国民的議論があったかどうか…勝手に代表して謝ってもらっちゃ困る」 と問い詰めたことでも知られている。

 高市首相は今月21日、日本憲政史上初の女性首相となった。30日の会談で、高市首相は「日本と韓国はお互いに重要な隣国」とし、「現下の戦略環境の下、日韓関係、日韓米連携の重要性は一層増している」と述べた。さらに「今年は日韓国交正常化60周年という節目の年」だとし、「これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来指向的で安定的に発展させていくことが、両国のために有益だと確信する」と述べた。

シム・ウサム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1226614.html韓国語原文入力:2025-10-31 16:55
訳H.J

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