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「報道機関への電気・水遮断」否定する前長官、消防庁長に「特定の機関だけ…」=韓国

登録:2025-06-18 06:38 修正:2025-06-18 08:31
イ・サンミン前行政安全部長官/聯合ニュース

 イ・サンミン前行政安全部長官が検察の取り調べで、昨年の非常戒厳当日、消防庁長に報道機関への電気・水の供給断絶(断電・断水)について言及した事実があると陳述したことが確認された。ただし、イ前長官は消防庁長が他の人から断電・断水の指示を受けたと推測し、慎重な措置を頼む内容だったと陳述した。

 17日のハンギョレの取材の結果、検察の非常戒厳特別捜査本部(本部長・パク・セヒョン高等検察庁長)は今年1月にイ前長官を参考人として呼び出して取り調べを行い、昨年12月3日午後11時37分ごろのホ・ソッコン消防庁長との通話内容について問いただした。これに対しイ前長官は、非常戒厳宣言当日、尹前大統領の執務室のテーブルの上にあった報道機関の断電・断水関連文書を発見し、この内容通りに実行されれば政務的負担になると考え、ホ庁長に電話したと陳述した。イ前長官は「消防庁長にこのような指示(報道機関の断電・断水)ができるのは大統領か戒厳司令官だと思った。消防庁長が指示を受けたとしても慎重に行動してほしいと思った」とし、「(文書には断電・断水の時間が)24時となっているが、24時になったからといって直ちに断電・断水を実行してはならないと話した。そしてすべての報道機関に対して断電・断水を実施するのではなく、特定の報道機関に対して断電・断水をするわけだから、慎重に行動すべきだと話した」と陳述した。さらに「最後に建物に人が残っていないか、隅々まで徹底的に確認してから断電・断水を行うべきだと要請した」と補足した。イ前長官は、今年2月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領弾劾裁判の証人として出席した際も、同様の趣旨で証言した。

 しかし、電話の相手であるホ庁長は検察の調査で、イ前長官から「(昨年12月3日)24時ごろ、ハンギョレ、京郷新聞、MBC、JTBC、キム・オジュン関連メディアに警察が投入され封鎖し、断電・断水への協力要請があれば、対応してほしい」という話を聞いたと供述した。

 現在、警察と検察はイ前長官の断電・断水指示疑惑についても取り調べを続けているが、今後発足する内乱特検チームもこれについて捜査するものとみられる。

チョン・ヘミン記者jhm@hani.co.kr(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1203319.html韓国語原文入力: 2025-06-18 00:38
訳H.J

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