高位公職者犯罪捜査処(公捜処)は、イ・サンミン前行政安全部長官が12・3内乱事態の際にハンギョレ新聞などの報道機関への電気と水の供給を断つよう指示したかを確認するため、消防庁の複数の関係者を事情聴取した。
公捜処は「14日にホ・ソッコン消防庁長、16日にソウル消防災害本部のファン・ギソク本部長、17日に消防庁のイ・ヨンパル次長を参考人として事情聴取した」と明らかにした。
ホ庁長は、戒厳宣布の直後にイ前長官から、ハンギョレ新聞、京郷新聞、MBCなどの主な報道機関への電気と水の供給を断てと指示されていたことを明らかにしている。ホ庁長は今月13日の国会行政安全委員会の全体会議で、「戒厳宣布の直後、イ・サンミン前長官から、ハンギョレなどへの電気と水の供給を断つよう指示されたのか」と問われ、最初は覚えていないと述べたものの、後に「イ前長官から、いくつかの報道機関について、警察庁から電気と水の供給を遮断するよう要請があれば協力せよという電話がかかってきた」と認めた。ユン議員がソウル消防災害本部から受け取った答弁書によると、イ次長は戒厳当日の午後11時40分にファン本部長に「布告令に関して警察庁から協力要請が来たら協力してほしい」と述べた。10分後にはホ庁長が改めてファン本部長に電話をかけ、「ソウルで状況が多い可能性があるから、発生状況をよく管理してほしい」と述べた。
公捜処は、消防庁の関係者の事情聴取などを皮切りに、イ前長官が内乱に加担していたかなどについての捜査を本格的に行う見通しだ。公捜処はすでに、検察の特別捜査本部から尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の事件と共にイ前長官に関する事件も移管され、捜査を進めている。