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12・3内乱から100日…市民、憲法裁に「日常に戻して」

登録:2025-03-13 08:14 修正:2025-03-13 08:40
12日、ソウル鍾路区光化門の東十字閣前で、尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動の主催で行われた尹大統領即時罷免毎日緊急集会の参加者がスローガンを叫んでいる/聯合ニュース

 「非常戒厳が宣布されてから100日目です。今日こそは3カ月以上続いてきた内乱が整理されるだろうと思っていました。国民の誰もが知っている答えを、なぜ憲法裁判所は遅らせているのですか」

 裁判所による拘束取り消し決定と検察による即時抗告の放棄で先週末に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が釈放されたことで危機感を抱いた市民たちは、4日連続で街頭に繰り出した。12・3内乱の発生から100日に当たる12日、依然として憲法裁による弾劾審判の判決がいつ言い渡されるかが霧の中にある中、市民は「憲法裁判所は尹錫悦を直ちに罷免せよ」と切実に叫んだ。

 この日、尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動(非常行動)は、「内乱首魁(しゅかい)尹錫悦即時罷免毎日緊急集会(緊急集会)」を開催した。尹大統領の釈放の翌日から4日連続だ。本舞台の設けられた景福宮(キョンボックン)の東十字閣(トンシプチャガク)の方向に、主催側の推計で15万人の市民が集まった。先週末から非常行動を主軸としてはじまった市民社会団体、労働組合、国会議員連帯、各政党の座り込み現場を含む30あまりのブースと、それに同調する市民のテントの列は、その反対側の景福宮の西十字閣(ソシプチャガク)方向に並んだ。

 尹錫悦大統領の釈放で裁判所と検察に怒った市民はこの日、憲法裁判所に対してももどかしい胸の内を示した。前例に照らせばこの日に憲法裁によって弾劾審判の判決日が発表されるとの予想とは異なり、来週に持ち越される兆しが見えてきたことで、市民の間に不安が生じはじめたのだ。

12日、ソウル鍾路区光化門の東十字閣前で、尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動の主催で行われた尹大統領即時罷免毎日緊急集会に参加した市民が、プラカードにスローガンを書いている=キム・ガユン記者//ハンギョレ新聞社

 緊急集会には初めて参加するというイ・サンミンさん(30)は、「十分な審理が必要で遅れるのなら問題ないが、そうではなく、(尹大統領側が)手続き的にしきりに言いがかりをつけてこうなっているようでもどかしい。そうしている間に釈放もされてしまったではないか。危機感を抱いて参加した」と話した。2人の子どもとやって来たKさん(51)も、「(内乱から)かなりの時間がたった。いくら慎重にやるにしても、このくらいやったらもう早く済ますべき。でないと、みんな日常に戻れない」と話した。

 断食座り込みが5日目に入った非常行動のパク・ソグン共同議長は集会発言で、「(国会が)弾劾訴追してからすでに3カ月たった。憲法裁判所は誰のために罷免宣告をこのように先送りしているのか」として、「非常戒厳と拘束取り消しを体験した国民は、また何かびっくり仰天することが起きるのではないかと非常に不安がっている。憲法裁は速やかに罷免を宣告し、不安を解消してほしい」と叫んだ。

 一方では、慎重な決定を信じるとして、憲法裁判所を応援する声も聞かれた。退勤後すぐに集会現場に来たというパク・ヒョンチョルさん(57)は、「内乱行為をしたことは非所にはっきりしているのだから、憲法裁は罷免を宣告すると信じる。全員一致で何とか合意しようと努力している過程だと信じている」と述べた。京畿道金浦(キンポ)から友人と共にやって来たソン・ギジョンさん(59)は、「焦りは感じているが、手続き上問題がないようにするためだという希望を込めた信頼の方が強い」と話した。

 参加者は、憲法裁による罷免宣告を願う気持ちを15日の光化門集会で示すという決意を固めた。正義党のクォン・ヨングク代表は「私たちが広場を熱くすればするほど、憲法裁判官が別のことを考える可能性さえ消え去るだろう」とし、「法理的判断はすでに12月3日の夜に決定された。残るは市民が圧倒的に集まって勢いを見せること」と強調した。市民たちは、弾劾審判の宣告で憲法裁判官が読み上げることを願う主文を叫びながら集会を終えた。「被請求人尹錫悦を罷免する!」

キム・ガユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1186707.html韓国語原文入力:2025-03-12 21:19
訳D.K

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