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小学生殺害した教員「最後に下校する児童を誘引…誰か道連れにするつもりで」=韓国

登録:2025-02-12 06:43 修正:2025-02-12 08:12
警察「なぜ児童を犯行の対象にしたのかを捜査」
大田西区のある小学校で教員が振り回した凶器によって8才のキム・ハヌルさんが死亡した翌日の11日午後、学校前にハヌルさんを追悼するために訪れた隣の学校の1年生の児童と母親が黙祷を捧げている=キム・ヨンウォン記者//ハンギョレ新聞社

 10日、大田(テジョン)のある初等学校で、同校に通う8才の児童を凶器で刺して死亡させた教員(A氏)は「誰でも良いから放課後教室を終えて出てくる児童と一緒に死ぬつもりだった」と警察に陳述した。

 大田西部警察署のユク・チョンミョン署長は11日午後、この事件に関するブリーフィングで、「被疑者A氏(48)が前日、手術前に『学校の近くで凶器を買った後、職員室にいたくないと思い、閉まっていた2階の視聴覚室のドアを開けているところだった。視聴覚室の隣にある放課後教室から児童たちが帰るのを見て、誰でも良いから(児童と)一緒に死のうと思った。最後に出てきた児童に本をあげると言って視聴覚室に連れて行き、首を絞めて凶器で刺した』と供述した」と発表した。

 A氏は病院で警察に「2018年からうつ病の治療を受けた。休職中に自殺を考えたこともある。復職から3日後、無性に腹が立った。教頭先生が授業に入れないようにした」とも語った。

 警察は10日、A氏がキム・ハヌルさん(8、遺族の意思に従い実名を掲載)を誘い殺害した時間を放課後教室から出た午後4時30分から5時の間とみている。この日の午後5時15分頃、ハヌルさんの母親の通報で、警察が2分後の5時17分から位置追跡を始め、学校と学校周辺を捜索した。

大田西区のある小学校で教員が振り回した凶器によって8才のキム・ハヌルさんが死亡した翌日の11日午後、学校前にハヌルさんを追悼する弔花などが置かれている=キム・ヨンウォン記者//ハンギョレ新聞社

 一緒に子どもを探していたハヌルさんのおばあさんが5時50分頃、視聴覚室の資材室の中に倒れているA氏とハヌルさんのカバンを発見し、警察に知らせた。警察が資材室に到着した時は資材室のドアが閉まっていたため、ドアをこじ開けた後、1〜2坪余りの資材室の床に横になっているハヌルさんとA氏を発見し病院に運んだ。

 意識不明の状態で発見されたハヌルさんは、病院で心肺蘇生法を受けたが、同日午後7時ごろ死亡宣告を受けた。自傷で重傷を負ったA氏は警察の自白後、縫合手術を受け、現在集中治療室で治療中だ。

 これまでの警察の調査によると、A氏はこの日の午後、職員室から出て本人の車を運転し学校から約2キロメートル離れたキッチン用品店で、凶器を買ったという。

 ユク署長は「まだ基礎事実を把握した段階で、手術前の被疑者の陳述が事実かどうかも、今後の捜査を通じて明らかにしなければならない。A氏がなぜ児童を犯行の対象にし、いつからどのように犯行したのかも、手術を終え被疑者が陳述可能な状態になり次第、調査する計画」だと述べた。

 国会教育委員会はハヌルさん死亡事件と関連し、18日に緊急懸案質疑を行うことにした。教育委はイ・ジュホ教育部長官と教育庁関係者などを呼び、事件の経緯について報告を受けた後、原因と対策などを議論する予定だ。

チェ・イェリン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/chungcheong/1181855.html韓国語原文入力:2025-02-11 20:36
訳H.J

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