高位公職者犯罪捜査処(公捜処)は19日、内乱首謀の容疑で拘束された尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に出頭を要求したが、尹大統領は応じないものとみられる。
尹大統領の弁護団のユン・ガプクン弁護士はこの日、「公捜処には出頭できない」として、「公捜処ではこれ以上言うことはない」と述べた。弁護団はこの日、京畿道義王市(ウィワンシ)のソウル拘置所に収監されている尹大統領に接見し、本人の意思を反映してこの決定を下したという。公捜処は尹大統領側に「19日午後2時に出頭し取り調べを受けよ」と通告していた。
公捜処は、尹大統領が引き続き取り調べに応じない場合は、引致(連行)や拘置所での取り調べなどを検討する方針だ。公捜処の関係者はこの日、「引致は法の規定にはなく、判例で認められているだけであるため、精緻な検討が必要な問題」だとして、「まだ措置を取るかどうかを申し上げるのは難しい」と語った。
ソウル西部地裁はこの日午前2時50分ごろ、「証拠隠滅の恐れがある」との理由で、内乱首謀および職権乱用・権利行使妨害の容疑がかけられている尹大統領の拘束令状を発行した。これにより、未決収容者だった尹大統領は、ソウル拘置所の収容棟の10平米(3坪)あまりの独房に移動するなど、正式な拘置所入所手続きを踏んだものとされている。