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【独自】憲法裁判官候補3人、選挙不正疑惑を一蹴…「証拠ない」

登録:2024-12-17 06:04 修正:2024-12-17 08:05
チョン・ゲソン、チョ・ハンチャン候補「証明されたことはない」  
マ・ウンヒョク候補「不正選挙への警戒きちんと行ってきた」
2017年3月10日午前、ソウル鍾路区斎洞の憲法裁判所の大審判廷で、朴槿恵大統領弾劾審判事件の判決が始まった。同日、憲法裁は朴大統領の国政壟断疑惑を憲法と法律の重大な違反とみて、罷免を宣告した=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 憲法裁判官候補3人は、尹錫悦大統領が12日に国民向け談話で取り上げた4月の総選挙をめぐる「不正選挙疑惑」について、全員事実ではないという意見を示した。チョン・ゲソン候補とチョ・ハンチャン候補は「具体的証拠がないと理解している」としており、マ・ウンヒョク候補は「我が国は不正選挙に対する警戒をきちんと行ってきた」と語った。このうち、チョ候補は与党「国民の力」が推薦した人物。

 野党「共に民主党」のキム・ハンギュ議員室が16日、チョン・ゲソン候補(ソウル西部地裁院長)、マ・ウンヒョク候補(ソウル西部地裁部長判事)、チョ・ハンチャン候補(弁護士)から提出を受けた「不正選挙論に対する意見」によると、候補3人は「個人的な意見を明らかにすることがはばかられる」としながらも、不正選挙疑惑は一蹴した。

 民主党が推薦したチョン・ゲソン候補は「一部で持ち上がっている不正選挙疑惑を知っている」としたうえで、「しかし、裁判所に提起された多数の選挙無効訴訟は全て棄却されており、この過程で不正選挙疑惑が具体的に証明されたことはないと理解している」と答えた。

 国民の力が推薦したチョ・ハンチャン候補も「第22代国会議員選挙および第20代大統領選挙と関連して、多数の選挙無効ないし当選無効訴訟があったが、いずれも裁判所で棄却され、この過程で不正選挙疑惑が具体的に証明されたことはないと理解している」と答えた。

 民主党が推薦したマ・ウンヒョク候補は「現在、政治的に議論になっている事案であり、続く弾劾審判の争点になりうるため、候補者として個人的な意見を明らかにすることがはばかられる」としたうえで、「韓国は(1960年の)3・15不正選挙など過去に行われた不正選挙のため、これに対する反省と警戒を他のどの国よりきちんと行ってきたと思っている」とし、不正選挙疑惑に否定的な見解を示した。

 これに先立ち、尹大統領は12日に発表した国民向け談話で、3日に非常戒厳を宣布した理由の一つとして中央選挙管理委員会電算システムなどに言及し、「不正選挙疑惑」を取り上げた。

 キム・ハンギュ議員は「憲法裁判官候補全員が不正選挙に否定的な立場を示しているのはは幸いだ」としたうえで、「このような陰謀論まで書面質疑を通じて確認しなければならない今の政治状況が本当に残念だ」と述べた。

コ・ギョンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1173406.html韓国語原文入力:2024-12-17 01:08
訳H.J

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