4日午前4時30分、国務会議(日本の閣議にあたる)は「非常戒厳の解除」を決議した。前日午後10時28分に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が非常戒厳を宣布してから、約6時間後のことだ。
首相室は4日午前5時ごろ、担当記者団に「4時30分、尹大統領の主宰する国務会議で戒厳の解除が決議された」と公示した。
尹大統領は3日午後10時28分の緊急談話で、「韓国国民の自由と幸福を略奪している破廉恥な従北反国家勢力を一挙に排除し、自由憲政秩序を守るために、非常戒厳を宣布する」と述べた。これに対し国会は、戒厳宣布からおよそ150分後の4日午前1時ごろ、与野党の議員190人の出席する本会議で、全会一致で「非常戒厳解除要求決議」をあげた。ウ・ウォンシク国会議長は、直ちに尹大統領と国防部に戒厳解除要求通知書を送った。
尹大統領はそれから3時間半後の午前4時27分の国民向け談話で、「国会の戒厳解除要求を受け入れ、戒厳を解除する」と述べ、続く国務会議で非常戒厳の解除が決議されたため、戒厳は解除された。