韓国政府が医学部生の大規模な休学事態を防ぐため、医学部生が来年復帰することを前提に休学を認めることにした。医学部生の長期休学による医療人材の空白問題に対処するため、医学部の教育課程を計6年から5年に短縮する案も検討する。
イ・ジュホ副首相兼教育部長官は6日、政府ソウル庁舎で「医学部の学事正常化に向けた非常対策」を発表した。教育部は2024学年度の医学部生たちが復帰するようできるだけ説得するものの、それでも復帰しない医学部生たちは2025学年度の開始に合わせて復帰することを前提に、休学の理由、証明などを徹底的に検討したうえで休学を承認する方針だ。
イ副首相は「集団目的達成のための同盟休学は正当な休学の理由にはならない。休学の意思がある医学部生たちに『同盟休学』の意思がないことを明確に確認してほしい」とし、「このような手続きと条件を満たした休学として認められず、医学部生が引き続き復帰しない場合は、各大学で学則を厳格に適用し、有給および除籍など原則どおり処理してほしい」と述べた。
来年医学部生たちが復帰すれば学事運営に過負荷がかかることに備え、学事正常化案も進める。まず2025学年度新入生に履修登録および分班優先権を与え、集団行動を強要する行為などから守る措置を取ることにした。大学本部と医学部が協力して仮称「医学部教育支援センター」を運営し、医学部生の復帰および学習支援を強化することにした。教育部は休学管理および教育課程を点検した結果を財政支援に反映することで、大学の積極的な参加を誘導する計画だ。
これと共に教育部は、医師養成の空白を最小化するため、現行の6年制である医学部教育を5年に短縮する案も検討する。そのために大学と協議し教育課程の短縮・弾力運営策を設ける計画だ。また、保健福祉部と医師国家試験・専攻医の選抜時期も柔軟に決める方針だ。