国立日帝強制動員歴史館は5日、「今月11日から来月11日まで、対日抗争期と植民地解放前後の期間の日帝強制動員関連の遺物を公的に買い取る」ことを明らかにした。歴史館は、日帝強制動員関連の展示・教育・研究を行うため、遺物を公的に購入する。
遺物の購入対象は、日帝強占期(日本による植民地時代)当時の鉄道関連の遺物と衛生・感染病・予防接種関連の遺物だ。また、ロシアのサハリン、東南アジア、太平洋中西部地域の強制動員資料や日本軍「慰安婦」と朝鮮女子勤労挺身隊、当時の新聞などに掲載された官庁による斡旋職業紹介広告、強制動員被害者の連絡物、その他の強制動員関連の資料などだ。遺物類の種類は、地図、名簿、写真、フィルム、衣類、消費財、旗、証明書、症状、手帳、アルバム、広報物、画報、手紙、手記、叢書、裁判記録などだ。
個人所蔵者、文化財売買業者、法人、団体、個人など誰でも申請できる。しかし、出所が不明だったり、盗難や盗掘品など不法に得た資料や共同所有物などは、購入対象から除外される。申込書類は歴史館のウェブサイト(fomo.or.kr/museum)からダウンロードして作成する。受付は郵便または訪問申請のみ受けつける。
歴史館は2015年に釜山(プサン)の南区大淵洞(ナング・テヨンドン)で開館した。強制動員被害者と犠牲者の遺族のための追悼記念施設であり、日帝強制動員の歴史教育空間として、アジア太平洋戦争の戦犯国である日本帝国主義の非人道的な強制動員の実態を調査し記録した資料を展示している。