韓国大学教育協議会(大教協)は、医学部の定員増員を含めた2025学年度の大学入学選考施行計画の変更事項を承認した。これで27年ぶりの医学部定員増員が最終手続きを踏むことになった。
大教協は24日午後、ソウル中区(チュング)のカンファレンスハウスで、今年2回目の大学入学選考委員会を開き、2025学年度大学入試選考施行計画の変更案を満場一致で承認したと明らかにした。大教協は、各大学が4月30日までに提出した医学部の募集人員と地域人材選考選抜および随時募集・定時募集の比率などを審議した。大学入学選考委員会の委員長を務めるオ・ドクソン又松大学総長は「各大学が教育部の定員調整計画に則って提出した大学入試施行計画案と入学選考方法などを議論し、全員が賛成、議決した」と明らかにした。大学入試選考施行計画の変更案が確定し、来年の医学部の新入生募集人員は3058人から1509人増の4567人になった。医学部の増員は、済州大学医学部を新設した1998年以来27年ぶり。
大教協はこの日の審議結果を30日に発表し、各大学は新入生募集要綱を31日にホームページに公開する。今月末には医学部の増員手続きがすべて終了する。教育部は、このような手続きが完了すれば、増員した2025学年度の医学部の定員は変更できないと述べた。教育部の関係者は「医学部募集要綱が大教協の承認を経て大学ごとに公開されれば、入試を準備するすべての受験生の問題になり、後戻りはできなくなる」と話した。各大学が医学部の定員増を反映するために学則を改正しているが、一部の国立大学で遅れが出ていることについては「(医学部定員増員執行停止申立てを棄却・却下した)ソウル高裁の二審の判決に則って手続きを元通りに進めるようにする」とし、「5月末までに学則改正がされていない大学には高等教育法と施行令により是正命令を下し、行政措置を取る予定」だと明らかにした。
大教協が2025学年度の大学入学選考施行計画の変更事項を承認したこの日、大韓医師協会(医協)は声明を発表し、「大韓民国の医療システムの崩壊は取り返しのつかない現実になった」と主張した。医協は「非民主的で一方的な政府の政策推進に驚愕を禁じえない」とし「医学教育現場は深刻な混乱と質的な不十分さによって急速に崩壊するだろう」と述べた。医協は「今からでも大学入試選考施行計画を撤回し、医学部増員を原点から再議論することだけが唯一の解決策」だと主張した。