「伊藤博文美化」発言で物議を醸した与党「国民の力」のソン・イルジョン議員の辞任を求め、党本部に無断進入した大学生たちが拘束状態で裁判にかけられる。
ソウル南部地検刑事6部(イ・ジェマン部長)は2日、韓国大学生進歩連合(大進連)のメンバー2人を暴力行為などの処罰に関する法律違反(共同建造物侵入)の疑いで拘束起訴したと発表した。彼らは先月9日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)の国民の力党本部に無断進入し「ソン・イルジョンは辞任し、政界を去れ」というスローガンを叫びながら座り込みをした容疑がかけられている。検察は当時、警察によって党本部の外に退去された後も、解散要求に応じず、座り込みを続けた大進連のメンバー1人に対しては、集会およびデモに関する法律違反の容疑を一緒に適用して起訴した。
これに先立ち、警察は国民の力党本部に進入した大進連会員7人中4人に対して拘束令状を請求し、裁判所はこのうち2人の拘束令状を発行した。
ソン議員は先月3日、瑞山奨学財団奨学金伝達式で伊藤博文に対して「朝鮮半島に恐ろしい事態をもたらした人物であり、それだけ私たちにとって不幸な歴史だが、(日本が)私たちより先に人材を育てた先例」だと述べ、物議を醸した。