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「定員2千人増員」維持で対話に乗り出した韓国政府…医学部教授の答えは「辞表」

登録:2024-03-27 10:18 修正:2024-03-27 10:45
ハン・ドクス首相、医療界と面談 
全国医学部教授協議会・非常対策委員会の関係者は欠席
ハン・ドクス首相は26日午後、ソウル鍾路区のソウル大学蓮建キャンパスにある医学部の大会議室で開かれた医療改革懸案懇談会に出席した。この日の懇談会にはカトリック大・高麗大・ソウル大・成均館大・延世大・蔚山大の総長らとソウル大学病院長、私立大学病院協会長、韓国医学部・医学専門大学院協会理事長などが出席した/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とハン・ドクス首相が3日間にわたり医療界に対話を求めたが、医学部の教授らの答えは相次ぐ辞表提出だった。政府が「医学部入学定員2千人増員」計画を固守する中、政府と医療界の間での対話は実現せず、溝は深まるばかりだ。

 尹錫悦大統領は26日の国務会議で、医学部教授らに向けて「医療改革のための政府との対話に積極的に乗り出してほしい」と述べた。24日に「医療関係者と建設的な協議体を作って対話を推進してほしい」、25日に「社会各界とより緊密にやり取りしてほしい」とハン・ドクス首相に指示したのに続き、3日連続で「対話」を強調した。

 ハン・ドクス首相はこの日、イ・ジュホ副首相兼教育部長官、チョ・ギュホン保健福祉部長官とともに、ソウル大学のユ・ホンリム総長、ソウル大学病院のキム・ヨンテ院長ら教育・医療界の要人と面談した。ハン首相は面談に先立ち、「国民の不便を早く解決する契機になることを願う」と強調した。しかし、同日午前まで出席者を調整したが、全国医学部教授協議会(全医教協)や全国医学部教授非常対策委員会所属の教授らは出席しなかった。

 尹錫悦大統領はまた、「大学ごとの医学部の増員規模が確定し、医療改革のための最小限の必要条件が作られた」とし、医学部増員規模は変えないことを改めて確認した。保健福祉部のパク・ミンス第2次官も「5月中に(2千人増員配分の)後続措置を終える」と述べた。

 医学部教授らの辞表提出は続いた。成均館大学医学部教授非常対策委員会は「成均館大学医学部教授、サムスンソウル・江北サムスン・サムスン昌原病院の教授たちは、自発的に作成した辞表を28日に一括提出する」と発表。前日のソウル大学、蔚山大学、延世大学の医学部教授らに続く行動だ。近いうちに会議を開くカトリック大学医学部教授まで合流すれば、ソウルの主要5大病院の教授全員が参加することになる。また、全医教協は所属病院の院長らに「医療スタッフの過重な業務、体力消耗で患者の安全問題が懸念される」とし、「週52時間勤務を守ってほしい」と要請。予告した診療縮小を施行する意思を示した。

 一方、ソウル大学教授協議会は同日、緊急提案文を出し「急激な増員決定は長期的に韓国の医学の退歩を招きうる」として、政府の政策変更を求めた。医療関係者に対しては、「明日にでも復帰することを切実に求める。政府と合理的な代案を協議してほしい」と要請した。

イム・ジェヒ、イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1133983.html韓国語原文入力:2024-03-26 23:19
訳C.M

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