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医学部増員に反対して…韓国で専攻医が集団辞職、医学部生は同盟休学

登録:2024-02-20 07:24 修正:2024-02-20 08:57
専攻医の反発が全国に拡大 
辞職と休学、受理された事例なし
19日、光州東区の全南大学病院のロビーを通る医療スタッフ/聯合ニュース

 政府による医学部定員拡大に反発した大学病院の専攻医(インターン、レジデント)の集団辞職の動きが全国に広がっている。医学部の学生たちは同盟休学を決議した。

全国各地で専攻医が辞表を提出

 19日のハンギョレの取材の結果、京畿道では亜洲大学病院の225人の専攻医のうち130人あまり、盆唐(プンダン)ソウル大学病院の192人の専攻医のうち110人あまりなど、700人あまりが辞表を提出した。仁川(インチョン)では午後4時現在、仁荷大学病院で158人中100人、医療法人吉(キル)医療財団吉病院で196人中71人、カトリック大学仁川聖母病院で92人中60人など、地域の540人の専攻医のうち273人が辞表を提出した。カトリック大学議政府聖母病院でも100人あまりが辞表提出に参加した。

 19日正午現在、釜山(プサン)では釜山大学病院で専攻医100人あまり、東亜大学病院で専攻医10人あまりが辞表を提出したが、病院側が差し戻した。釜山大学病院では244人の専攻医が、東亜大学病院では144人が働いている。慶尚南道では、10の病院に所属する専攻医480人中321人が辞表を提出したが、受理されなかった。大邱(テグ)では漆谷慶北大学病院の70人あまりの専攻医が辞表を提出したという。蔚山(ウルサン)、慶尚北道でも、蔚山大学病院(135人)、慶北大学病院(197人)、慶州東国大学病院(38人)などで辞表が提出された。

 光州(クァンジュ)・全羅南道圏の大学病院である全南大学病院では、10人あまりの専攻医が辞表を提出した。全南大学病院には専攻医が319人おり、197人が辞職の意思を明らかにしているため、さらに辞表が提出されるとみられる。142人の専攻医が所属する朝鮮大学病院は、15日に7人の専攻医が「個人的理由」で提出した辞表を差し戻したが、辞職の意思を明らかにした100人あまりが辞表を提出している。全羅南道順天(スンチョン)にある聖カロロ病院では、13人いる専攻医のうち全南大学出身の9人が辞表を出した。

 忠清圏も状況は同様だ。大田(テジョン)地域では大田聖母病院と大田乙支大学病院、大田ソン病院に所属する175人の専攻医のうち105人が辞職の意思を明らかにしているが、診療は正常に行われている。大田建陽大学病院(122人)と忠南大学病院(217人)でも、研修医と専攻医が個別に辞表を提出している。137人の専攻医が所属する忠北大学病院でもこの日午前、29人のインターンが辞表を提出し、さらに提出が相次いでいる。清州聖母病院の専攻医は28人全員が辞表を提出しており、一部は出勤していない。9つの医療機関で300人の専攻医が勤務する忠清南道では、現在のところ辞表を提出した専攻医はいない。

 江原道では、辞表を提出したのは延世大学原州セブランスキリスト病院に所属する152人の専攻医のうち40人、江陵峨山病院に所属する33人の専攻医のうち2人。済州大学病院に所属する75人の専攻医中53人も辞表を提出しており、このうち16人は出勤していない。

医学部生も同盟休学を決議

 医学部の学生たちの同盟休学も可視化しつつある。大韓医学部・医学専門大学院学生協会(医大協)は今月15日から16日にかけて開催した会議で、今月20日から1年間にわたり同盟休学する方針を決めた。光州にある全南大学医学部と朝鮮大学医学部の学生たちは15~16日、同盟休学の賛否を投票で問い、両大学とも90%以上の投票率、90%以上の賛成を得た。19日正午現在、休学届を提出した学生はいないが、各大学本部は今後の状況を見守っている。

 仁川、慶尚南道、忠清北道、江原地域の医学部生たちも集団休学の方針を確立しているが、現在のところ休学届は提出されていない。

 ただし医学部の学生たちは、休学届を提出する際に親の同意、指導・担任教授との相談と副学長・学長の決裁が必要になるため、実際に休学が承認されるかは未知数だ。16日に160人が同時に休学届を提出した全羅北道の円光大学の医学部生たちは、19日午前に休学を撤回している。親の同意なしにオンラインで休学届を提出した円光大学医学部の学生たちは、指導教授との面談などを通じて休学を撤回したという。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/1128937.html韓国語原文入力:2024-02-19 16:39
訳D.K

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