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韓国の野党第一党代表襲撃犯「太極旗集会に参加した」…甥が証言

登録:2024-01-03 23:17 修正:2024-01-04 10:44
「ずっとユーチューブ視聴」との証言も 
政党加入履歴をめぐり議論続く
共に民主党のイ・ジェミョン代表を凶器で襲撃したK容疑者(中央)が、釜山蓮堤区の釜山警察庁に移送されている/聯合ニュース

 韓国の最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表を凶器で襲った容疑者の正確な犯行動機が明らかになっていない中、容疑者が光化門(クァンファムン)の「太極旗集会」に参加したという親戚の証言が出た。

 殺人未遂の疑いが持たれているK容疑者(67)の母方の甥であるL氏(57)は3日、ハンギョレとの電話インタビューで、K容疑者が「4~5年前、光化門の太極旗集会に何度か参加したことがある」とし、「最近民主党に加入したかどうかは、無口な方なので分からない」と語った。

 また、K容疑者がかつてソウル永登浦(ヨンドゥンポ)区庁で公務員として勤務した後、現在の居住地で長く公認仲介士(宅建士に当たる)として不動産仲介業を営んできたが、周辺との交流は多くなかったと話した。L氏は、「不動産を営む方々は酒席を設けたりもするが、(K容疑者は)お酒が飲めないので、そのようなこともなかった」とし、「いつも一人でパソコンの前に座っていた」と証言した。

 K容疑者の家や不動産事務所の近くで会った隣人たちも、似たような反応を示した。近くで不動産屋を営むA氏も「一昨年、太極旗集会に出たことは知っている。確かに民主党側の人ではない」とし、「いつもスーツ姿で、落ち着いて、物静かな方なので(イ代表襲撃の容疑者だという話を聞いて)あまりにも腑に落ちず、何かの間違いではないかと思った」と語った。また別の不動産仲介業者は「(K容疑者は)以前は保守だったが、一転して民主党員になったと、人づてに聞いた」とし、「(ここで)長く働いたが、他の不動産屋と交流の多い方ではなかった」と話した。

釜山警察庁が3日午後、共に民主党のイ・ジェミョン代表を凶器で刺したK容疑者(67)の忠清南道牙山市の事務所を家宅捜索している/聯合ニュース

 K容疑者はニュースなどを好んで視聴するなど、政治イシューに関心が高かったものとみられる。近所でコンビニを経営するB氏は「買い物に来ると、ユーチューブでニュースの音が外に漏れるほど、ずっと流していた」と語った。

 K容疑者の入党履歴などは公には確認されていないが、過去にセヌリ党など保守党の党員だったが、やめて民主党に入党したという。与党「国民の力」は同日、2020年にK容疑者と同名の人物が離党した事実を認めたが、同一人物なのかについては断定できないと説明した。警察はK容疑者の党籍を確認するため、この日民主党と国民の力の協力を得て、任意提出方式で党本部の家宅捜索を行った。

 K容疑者が経済的に困っていたという証言および情況も出てきた。借りていた事務所の賃料が一昨年から数カ月分滞っていたという。オーナーのC氏は「2年前に妻名義で購入し、K氏の賃貸契約を継承したが、一昨年から7カ月分溜まった賃料を年末までは解決すると言っていたのに、このようなことが起きた」と話した。

 実際、3日に訪れたK容疑者の事務室では、中小企業資金の融資などで金融機関から送られた債務返済と関連した登記郵便と分割金期日到来の案内状などが見つかった。

キム・チェウン、チェ・イェリン、チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1122806.html韓国語原文入力:2024-01-03 21:02
訳H.J

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