本文に移動

「日帝強占期に仁川の小学校卒業生13人を強制動員」

登録:2023-08-14 08:48 修正:2023-08-14 13:44
「毎日新報」1944年7月の記事を確認 
女子勤労挺身隊動員令前の時点 
ホ・ジョンシク議員「実態把握・研究が必要」
日本による植民地支配期の朝鮮総督府の機関紙である毎日新報1944年7月4日付の3面に掲載された松ヒョン公立国民学校卒業生の強制動員記録=ホ・ジョンシク議員室提供//ハンギョレ新聞社

 日帝強占期(日本による植民地支配期)の1944年、仁川市東区(トング)の松ヒョン(ソンヒョン)公立国民学校(現仁川松ヒョン小学校)の第1回卒業生の女子生徒13人が、勤労挺身隊として日本本土に強制動員されたという記録が出た。これまで口述だけで伝えられた仁川(インチョン)地域の女子勤労挺身隊の強制動員の事実が記録として確認されたのは初めて。

 共に民主党のホ・ジョンシク議員(仁川東区・弥鄒忽区甲)は13日、植民地期に発行された朝鮮総督府の機関紙である毎日新報の1944年7月4日付3面記事で「仁川府(現仁川市)女子勤労挺身隊募集に松ヒョン初等学校の卒業生のうち27人が応募し、13人が合格した」という記録を発見したと明らかにした。この記事には「当時、保護者がお祝いの意味で女子生徒1人当り5ウォンずつを与えたが、生徒たちは国防に献金するとして学校側に手続きを問い合わせた」という内容も書かれていた。

 同じ面の他の記事では「松ヒョン初等学校の合格者の女子生徒たちは7月2日、他地域の生徒たちと共にソウルで市街行進した後、日本に発った」と記録されている。13才の少女を戦争に動員するための日本の「女子挺身勤労令」は1944年8月23日に公布・実施されたが、今回発見された記録を通じて勅令公布前から推進されたという事実が確認された。

 松ヒョン小学校の女子生徒の強制動員はこれまで口述だけで伝えられていた。東北アジア歴史財団が2021年に発行した本「日帝の戦時朝鮮人労働力動員」には、1932年生まれのパク・イムスンさんが「1944年、仁川松ヒョン国民学校6年生の時、校長に勤労挺身隊に2年間行って帰ってくると高等学校の卒業証書を与えると懐柔され、仁川から第1次として50人が動員された」と証言している。イムさんは2018年に亡くなった。

 ホ議員は「勤労挺身隊は12才以上の初等学校程度の教育を受けた女子生徒を対象にしたもので、彼らに対する動員地域および現況など実態把握はほとんどなされていない」とし、「彼らに対する後続研究が必要だ」と述べた。

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1104183.html韓国語原文入力:2023-08-14 02:32
訳C.M

関連記事