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釜山の「回し蹴り男」、被害者に対する報復計画で「独房30日」の懲罰=韓国

登録:2023-06-30 07:29 修正:2023-06-30 09:05
29日に放映された文化放送(MBC)の番組「実話探査隊」の1シーン//ハンギョレ新聞社

 帰宅途中の20代女性を無差別に暴行した、いわゆる「釜山(プサン)回し蹴り殺人未遂」事件のL被告が、収監中に被害者に対する報復を示唆する発言を行い、法務部から「禁置30日」の懲罰措置を受けた。

 法務部は、釜山拘置所および大邱(テグ)地方矯正庁の特別司法警察隊でL被告を取調べ、独房に監禁する「禁置30日」の懲罰措置を下したと29日に発表した。これは「刑の執行および収容者の処遇に関する法律」にもとづき、矯正施設の収容者に下される最も重い懲罰。禁置処分を受けた収容者は共同行事への参加、新聞閲覧やテレビ視聴、自費購入物品の使用が制限され、施設内外との交流が遮断される。

 法務部は、L被告の行動で犯罪容疑が確認されれば、L被告を立件して釜山地検に送致する予定だとも語った。法務部は「(刑事裁判中の)L被告の刑が確定すれば、L被告を被害者から遠く離れた矯正施設に移す予定」だと明らかにした。強姦殺人未遂の疑いが持たれているL被告は、今月12日の控訴審で懲役20年を言い渡された。L被告が上告したため、事件は最高裁に移された。

 昨年5月22日午前5時ごろ、釜山市釜山鎮区(プサンジング)のオフィステルの共同玄関で、帰宅途中の被害者に暴行を加え殺害しようとした容疑(殺人未遂)で起訴されたL被告は、控訴審の過程で性犯罪の可能性が提起され、容疑が強姦殺人未遂へと変更されている。

 この日の文化放送(MBC)の番組「実話探査隊」は、L被告の拘置所の同期入所者の手紙を公開した。手紙には、L被告が「被害者を殺す」と述べるなど、報復を計画しているとする内容が記されていた。

オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1098142.html韓国語原文入力:2023-06-29 23:09
訳D.K

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