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尹大統領・岸田首相、韓国人被爆者慰霊碑を共同参拝…2週間ぶりの韓日首脳会談も

登録:2023-05-22 06:21 修正:2023-05-22 07:19
日本首相、韓国人慰霊碑を24年ぶりに参拝 
「原爆被害への積極的な賠償の有無が真正性の証明」
G7サミット招待国の資格で日本を訪問中の尹錫悦大統領と夫人のキム・ゴンヒ女史、日本の岸田文雄首相と岸田裕子夫人が21日、広島平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑に献花している=広島/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日、日本の岸田文雄首相とともに広島にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑を共同で参拝し、韓日首脳会談を行った。両首脳は北朝鮮核問題などについて、「韓米日間の緊密な共助をよりいっそう強固にしていかなければならない」という点で同意した。

 尹大統領と岸田首相はこの日午前7時35分頃、広島平和記念公園の慰霊碑の前で献花し、黙祷した。キム・ゴンヒ女史と岸田祐子夫人も同席した。韓国と日本の首脳が韓国人原爆犠牲者慰霊碑を共同で参拝したのは初めて。日本の首相が韓国人慰霊碑に参拝するのは、小渕恵三元首相以来24年ぶり。

 現場では、広島とその近くに住む韓国原爆被害者対策特別委員会のパク・ナムジュ元委員長(91)ら韓国人被爆者10人が、両首脳夫妻の慰霊碑共同参拝を見守った。だが、慶尚南道や陜川(ハプチョン)から日本に来た韓国人被爆者1世たちは、同席者の調整過程で除外された。

 大統領室のイ・ドウン報道官は、共同参拝について「両首脳が韓日関係の胸が痛む過去を直視し、治癒のためにともに努力していることを意味する」と述べた。イ報道官は「東北アジアと国際社会の核の脅威に、両首脳と両国が同盟国である米国と共同で対応するという意味が含まれている」として、韓米日の安保協力強化を浮き彫りにした。イ報道官は「これまで韓日両国は、過去の問題を解決するために言葉を主にしてきたとすれば、今回は実践したもの」だと強調した。

 尹大統領はこれに先立ち訪日初日の19日、広島近辺に在住する韓国人被爆者と面会し、「大韓民国の大統領として遅ればせながらお目にかかり、申し訳ない」として、「悲しみと苦しみを味わった現場で、故国が手を差し伸べられなかったことを心からお詫び申し上げる」と述べた。

 韓国外語大学のイ・チャンヒ名誉教授は、ハンギョレの電話取材で「今後、韓国と日本が共同で被爆者や遺族に積極的な賠償措置を取るのであれば、参拝の真正性が証明されるだろう」と述べた。

 参拝後、両首脳は近くの平和記念公園内にある国際会議場で35分間、韓日首脳会談を行った。韓日首脳会談は、7日のソウルでの会談に続き2週ぶり。3月の東京での首脳会談まで含めると、2カ月で3回目となる。

 両首脳は、北朝鮮の核とミサイルの脅威に対する共同対応と、経済セクターでの協力に同意した。イ・ドウン報道官は「北朝鮮の核とミサイルの脅威が強まる厳しい地域情勢のもとで、韓米日間の緊密な共助をよりいっそう強固にしていかなければならないという点で共感した」として、「外交・安全保障分野はもちろん、経済、産業、科学技術、文化芸術、人的交流など諸般の分野で今後も緊密に協力し、具体的な成果を作ろうと語った」と述べた。両首脳は「機会があれば、今後も首脳間のシャトル外交を続ける」ことで合意した。

 中国とロシアに向けてのけん制のメッセージも出した。イ報道官によると、両首脳は「法による支配に基づいた自由で開かれた国際秩序を強調し、自由を重視する多くの国が志を一つにしなければならないとし、普遍的価値を共有する韓国と日本が相互連帯と協力を通じて様々なグローバル・アジェンダに対応する必要があることに共感した。特に、今回の主要7カ国広島首脳会議(G7広島サミット)を契機に、両国間のグローバル・アジェンダに関する協力を強化していくことにした」という。

ペ・ジヒョン記者、チャン・イェジ記者、広島/キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1092675.html韓国語原文入力:2023-05-22 02:44
訳M.S

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