韓国の野党「共に民主党」のユン・ヨンドク議員が4日、「韓日会談で最も大きな石を片付けた」というハン・ドクス首相の前日の国会対政府質疑での発言について、「(日帝強占期の強制動員)生存被害者が障害物になっているという意味なのか」と批判した。
ユン議員は同日「SBS」のラジオ番組とのインタビューで、「ハン首相が強制動員第三者弁済案を解決策として示す際、『それが韓日関係の障害物を取り除いた』とみなすこと自体が日本側の観点」だとし、このように語った。ハン首相は3日、対政府質疑で政府の日帝強占期(日本による植民地時代)強制動員被害者解決策など韓日首脳会談の結果を批判する野党議員に「一度の会談ですべてが解決されるわけではない。今回は最も大きな石を片付けた」と述べた。ハン首相は、被害者を強制動員した日本企業の賠償責任を認めた2018年の最高裁(大法院)判決に対して「最高裁が(韓日関係悪化の)主犯とは言えないが、明らかに一つの要因を提供したのは事実」だとも発言した。
このことについてユン議員は「その石とは一体何なのか、改めて聞きたい」とし、「大韓民国の首相ではなく日本の首相の発言のように聞こえる」と批判した。さらに「『最高裁判決に問題がある』というような主張は最高裁が過ちを犯したと言っているようなもので、第三者弁済による解決策を拒否している生存被害者の方々があたかも障害物になっている、妨げになっているという意味に聞こえる」とも指摘した。