「韓国女性の国際結婚相手1位は『ベトナム男性』その『意外な理由』」、「韓国女性の国際結婚相手1位はベトナム男性…意外な解釈」
昨日と今日の報道の見出しだ。韓国人女性がベトナム出身の男性と結婚する例が増えているというのだ。しかし法務部は29日、「事実とは異なる」と発表した。
報道機関は、法務部の出入国・外国人政策本部の資料「2月出入国外国人政策統計月報」を根拠に「国際結婚相手の1位はベトナム男性」とする主張を展開した。この資料によれば、2023年2月に韓国に入国した結婚移民は1万3905人だが、6392人がベトナム国籍となっている。このうち男性は768人だが、同期間に入国した米国男性は359人、中国男性は351人のみで、ベトナム男性が最も多かったという解釈だ。結婚移民数を根拠に、韓国女性の国際結婚相手で最も多いのはベトナム男性だと考えたのだ。
しかし法務部の説明は異なっていた。結婚移民の入国者統計を報道機関が誤って解釈したというのだ。法務部は「同統計は2月に初めて結婚移民ビザを取得して入国した人だけでなく、結婚移民資格を持って韓国にとどまっていたが、一度出国して2月に改めて入国した人を含む数字」だと説明した。韓国人と結婚した外国人が出国し、その後に再入国したケースも集計しているため、この数字だけを見て特定の国の人と最も多く結婚したと解釈してはならないわけだ。法務部は「2月の入国者統計では、結婚移民資格の男性にはベトナム人が多く、国際結婚相手の第1位というのは明らかに誤った統計の解釈」だと述べた。法務部は、実際に「ベトナム男性に発給された結婚移民ビザの数は、2023年1月が27件、2月が30件」のみだと付け加えた。法務部は統計庁の人口動態統計年報の国際結婚に関する統計を根拠として「ここ3年間の韓国女性の国際結婚相手の国籍は、多い順に米国-中国-ベトナム-カナダ」だと明らかにした。
実際に統計庁人口動態統計年報を見ると、2021年に韓国女性と外国人男性が結婚した事例は4117件で、そのうち男性の国籍が米国であるケースが1276件で最も多かった。ベトナム男性との結婚は440件にとどまった。韓国女性の国際結婚相手で最も多いのはベトナム男性ではなく米国男性だった。