日帝強占期の強制動員の生存被害者であるヤン・クムドクさん(94)は13日、国会外交統一委員会全体会議に出席し、「第三者弁済案」を提案した尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対して「非道な政府」、「大統領に服を脱げ(辞任せよ)と言いたい」と声を強めた。この日の会議は「尹錫悦大統領の韓日首脳会談に影響を与えるという意図が疑われる」と主張する与党「国民の力」の議員たちのボイコットの中で、共に民主党などの野党のみで行われた。
ヤンさんはこの日の国会外統委全体会議に参考人として出席し、政府の日帝強制動員解決策について「飢え死にしたとしてもそのような金は受け取らない」と拒否した。ヤンさんは「誰一人として今のこんな私の気持ちを分かってくれる人はいない」、「本当に国ではなくかたきどもです、かたきども」と述べながら苛立ったように机をたたいた。1時間半ほどの会議の終了間際、ヤンさんは「何の恩恵もなく家に帰れというのですか。96も間近なのに、今まで待っていたのは何のためだったのか…」と言葉をつまらせた。
民主党議員たちはこの日の会議で、政府の提示した第三者弁済案について「屈辱的解決策」だとして強く非難した。チョ・ジョンシク議員は、「1910年に日帝によって韓国が国権を奪われた庚戌国恥以降、最悪の国家的恥辱であり、屈辱外交」だと述べた。パク・ホングン議員は「大統領であれ外交部長官であれ、三権分立を否定し、立法的治癒なしに強行することに対しては厳しく責任を問わなければならない」と批判した。
一方、国民の力は、民主党単独での外統委開催に対して、16日に予定される韓日首脳会談に悪影響を与えることを意図したものだとして会議に参加しなかった。チュ・ホヨン院内代表はこの日の最高委員会議で「民主党は首脳会談を前に協力はおろか、常任委員会にヤン・クムドクさんまで連れてきて政争を引き起こし、政府の方針を中傷することばかり考えている」と述べた。
この日の会議では、民主党のイ・ウォヌク議員が代表発議して「尹錫悦政権の屈辱的反歴史的強制動員解決策の撤回、および日本政府と企業の謝罪と賠償を求める決議」があがった。同決議は、政府の提示した案を屈辱的、反歴史的交渉案と規定し、即時撤回を求めるものだ。