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「尊敬するお子様」…「4度の同行」金正恩委員長の娘の呼称が変わった

登録:2023-02-09 04:22 修正:2023-02-09 09:20
7日、北朝鮮の金正恩国務委員長が人民軍創建日(建軍節)を記念して娘のキム・ジュエさんと共に人民軍将兵の宿舎を訪問した。朝鮮中央テレビが8日に報じた。金委員長は訪問後、建軍節を記念する宴会に出席して演説した/朝鮮中央テレビ・聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長は、朝鮮人民軍創建(建軍節)75周年を迎え、人民軍の指揮官宿舎を訪問し、その後、記念宴会に出席した。8日付の労働新聞が報じた。記念宴会には金総書記の夫人のリ・ソルジュ女史と娘のキム・ジュエさんが同行した。労働新聞は夫妻の2番目の子であるジュエさんを「尊敬するお子様」と表現した。北朝鮮メディアがジュエさんをこれまで「尊いお子様」「(金総書記が)最も愛するお子様」などと呼んできたことと比較すると、呼称の格が高まったようだ。

 労働新聞はこの日、金総書記が「朝鮮人民軍創建75周年を迎え、7日に人民軍の将帥たちの宿舎を祝賀訪問なさった」とし、「金正恩同志が尊敬するお子様と共に宿舎に到着なさると、国防省の指揮官たちと朝鮮人民軍大連合部隊、連合部隊の軍政指揮官たちが最も熱い敬慕の情を抱いて出迎えた」と報道した。

 金総書記は記念宴会での演説で「我が軍は、祖国保衛も社会主義建設も我々が全て担う、党が決心すれば我々はやるというスローガンをより高く掲げ前進しなければならない」と述べた。同紙によると金総書記は「我々は本当に多くの苦しみと痛みに耐え、ついに偉大で絶対的な力を育んだ」と宣言した。「偉大で絶対的な力」とは「核兵器」を念頭に置いた表現と解される。

金正恩国務委員長は朝鮮人民軍創建(建軍節)75周年を迎え、人民軍指揮官の宿舎を訪問し、その後記念宴会に出席した。8日に労働新聞が報じた。記念宴会には金総書記の夫人のリ・ソルジュ女史と娘のキム・ジュエさんが同行した。労働新聞はキムさんを「尊敬するお子様」と表現した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 労働新聞などの北朝鮮メディアに公開された記念宴会の写真を見ると、金総書記はリ・ソルジュ女史、キム・ジュエさんと共に参加している。ジュエさんを真ん中にして金総書記とリ女史が両側に座っている写真、食卓に座っている金総書記一家の後ろにリ・ビョンチョル労働党中央委政治局常務委員ら軍の幹部が立っている写真などが公開された。

 金総書記がジュエさんを行事に同行させたことについての公開報道は、今回が4回目。ジュエさんは、昨年11月18日の金総書記による新型大陸間弾道ミサイル「火星17型」の発射実験の現地指導の際に初めて姿を現した。その後、「火星17型」発射成功に貢献した人々と金総書記との記念写真(2022年11月27日、労働新聞)、中長距離弾道ミサイル「火星12型」を視察した際の同行が報道されている(1月1日の朝鮮中央テレビ)。

金正恩国務委員長は朝鮮人民軍創建(建軍節)75周年を迎え、人民軍指揮官の宿舎を訪問し、その後記念宴会に出席した。8日に労働新聞が報じた。記念宴会には金総書記の夫人のリ・ソルジュ女史と娘のキム・ジュエさんが同行した。労働新聞はキムさんを「尊敬するお子様」と表現した/朝鮮中央通信・聯合ニュース
イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1078773.html韓国語原文入力:2023-02-08 10:37
訳D.K

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