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コロナ感染者の6人に1人は再感染…新たな変異株BN.1が拡散=韓国

登録:2022-12-22 03:56 修正:2022-12-22 06:58
感染確認8万8172人で、前回ピーク後の98日で最多
新型コロナウイルスの感染確認数が8万8172人となり、前回ピーク後の98日で最多を記録した21日午後、ソウル駅広場のコロナ臨時選別検査所で、市民が検査を待っている/聯合ニュース

 最近の新型コロナウイルス感染者の6人に1人は、過去に感染経験のある再感染者であることが分かった。「BN.1」のようなオミクロン株の新たな系統が拡散することで、感染者数も増え続けている。

 中央防疫対策本部(防対本)の21日の発表によると、12月第1週(4~10日)にコロナへの感染が確認された41万9130人のうち、確定判定が2度目となった人は6万6547人だった。再感染と推定される事例の割合を意味する再感染率は15.88%で、直前の週の14.69%から1.19ポイント上昇した。10月第4週には9.51%だった再感染率は上昇を続け、初めて15%を超えた。疾病管理庁は、最初に確定判定を受けた日から45日以降に、PCR検査または専門家用迅速抗原検査(RAT)で陽性であれば、再感染事例と推定している。

 このところコロナ感染者は増え続けている。21日午前0時現在で、過去24時間以内に新たに感染が確認された人の数は8万8172人で、9月14日(9万3949人)以降の98日間で最多となった。先週(12月11~17日)の一日平均の新規感染確認数は6万5052人で、その前の週に比べて10.3%の増。同時期の実効再生産数(1人の患者が何人を感染させるかを表す数値)は1.08で、感染拡大を意味する1.0以上が9週間続いている。

 防疫当局は、オミクロン株の新たな系統の拡散が感染者の増加に影響を及ぼしていると分析している。12月11~17日の韓国国内のオミクロン株検出率を見ると、「BA.2.75(別名ケンタウロス)」の下位系統「BN.1」の検出率が20.6%だった。BN.1検出率は11月第4週の7.3%から1カ月足らずで3倍近くにまで急速に上昇し、20%を超えた。同期間の流行を主導している「BA.5」の検出率は77.5%から52%に低下した。防対本のイム・スギョン状況総括団長はこの日のブリーフィングで「BN.1検出の(上昇)スピードはやや速く、BA.2.75と比べて免疫回避力は高まっているが、重症化リスクが高まるという報告はない」とし、「最近の再流行に影響を及ぼし、感染やワクチン接種で得られた免疫力も低下しつつあるため、BN.1の拡散状況を綿密に観察していく」と説明した。

 感染者の増加に伴って重症患者も増えている。12月11~17日に入院治療中の重症患者の数は一日平均464人で、その前の週から4.5%の増。同時期の一日平均死者数は、その前の週より10%減の46人。イム団長は「寒さが続き屋内活動が増えることに伴う密接、密集、密閉の『3密環境』により、冬季の再流行の勢いが多少強まっている」とし、「まだ2価ワクチン接種をしていない方々は早急に接種してほしい」と訴えた。

クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1072589.html韓国語原文入力:2022-12-21 17:18
訳D.K

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