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韓国大統領室、突発映像のテレビ放映に「悪意ある編集…強い遺憾」

登録:2022-12-20 04:25 修正:2022-12-20 07:16
大統領室「生中継、事前の技術的点検は当然必要」 
YTN「使用不可映像で制作されたことを確認した後に削除」
尹錫悦大統領が15日、ソウルの青瓦台迎賓館で行われた第1回T

 大統領室は、15日にYTNが尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の参加した「国政課題点検会議」の事前準備シーンを「突発映像」として放送したことについて「大統領と長官が国民に政策の方向性を生き生きと説明する場をおとしめるために、YTNはテスト映像を無断で使用し、まるで事前に企画された行事であるかのように悪意ある編集を行った」と批判した。

 大統領室のイ・ジェミョン副報道官は19日のブリーフィングで「YTN突発映像問題に関する大統領室の立場」としてこのように述べた。イ副報道官は「2時間半を超える生中継行事では、順序の調整などの事前の技術的点検が当然必要になる。大統領は元々リハーサルはしない」とし「それでも技術点検の時になされた(尹錫悦)大統領の予想回答は当然の内容だ。大統領の普段の哲学をそのまま反映しているからだ」と説明した。YTNは15日に行われた国政課題点検会議の事前準備シーンを突発映像として16日に放送したが、後に削除している。準備映像は報道目的で使用できないよう事前に約束がしてあったが、YTNがそれを破ってリハーサル映像のように流したというのが大統領室側の主張だ。

 イ副報道官は「メディア各社が守ってきた原則と約束、慣行をことごとく無視した処置」だとし、「強い遺憾を表明し、これに相応する法的、倫理的責任を問う前に、突発映像問題に対して指揮責任のある方々は自らジャーナリストの倫理に合致する責任ある姿勢を示すことを願う」と付け加えた。

 YTNはこれより前に公式の立場を文書で表明し、その中で「16日の突発映像『一部国民との対話』が放送された直後、同コンテンツが主要放送局の中継プール(pool)『コリアプール』の内部指針によれば使用できない映像で制作されたことを確認し、直ちに削除の措置を取った」、「したがって削除されたコンテンツを無断で掲示・流布すれば、著作権法などの関連法にもとづき、法的措置が取られうることをお知らせする」と述べた。YTNはまた「今回のことで視聴者や大統領室などの関連機関に混乱を招いたことに対して、深い遺憾の意を伝えるとともに、『放送事故対策委員会』などの内部手続きを通じて映像活用システムを点検し、再発防止対策を立てる」と約束した。

ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1072269.html韓国語原文入力:2022-12-19 18:50
訳D.K

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