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韓国検察、通常国会初日に野党第1党代表に出頭要請…「協治は決裂」

登録:2022-09-02 10:43 修正:2022-09-02 11:05
民主党「非道な政権」と激憤 
検察の宣戦布告に総力対応
 
 
派閥を超え声を合わせて批判 
「キズつけ捜査」「政治報復」 
「書面で代替せずに直接呼出し 
秋夕の前に露出させるということ」 
協治は決裂、政局は急速に冷え込み
共に民主党のイ・ジェミョン代表が1日、国会本会議で補佐官から受け取った「柏ヒョン洞虚偽事実公表、大庄洞開発関連虚偽事実公表、キム・ムンギ(城南都市開発公社開発第1処長)を知らないと言ったことに関して出頭要請が届きました。戦争です」という携帯メールを見ている//ハンギョレ新聞社

 検察が1日、共に民主党のイ・ジェミョン代表に出頭要請を通知したことに対し、共に民主党は「野党弾圧であり政治報復」だとして強く反発した。民主党は、通常国会初日に検察が野党第1党代表に対し出頭を要請したことで「協治はもう望めない」とし、総力対応を予告した。

 ソウル中央地検が同日、イ代表側に出頭を要請し、イ代表の補佐官が国会本会議に参加したイ代表に「出頭要請がいま届きました。戦争です」と報告した携帯ショートメールが写真記者団に捉えられた。民主党内部もイ代表に対する検察の通知を「宣戦布告」として受け止める雰囲気だった。

 民主党のパク・ソンジュン報道担当は会見で「検察はイ・ジェミョン代表が昨年の国政監査発言とメディアのインタビューで虚偽事実を述べたと主張している」とし、「野党第1党代表に対する政治報復、野党を瓦解させようとする政治弾圧に対し、共に民主党は屈しない」と述べた。イ代表をめぐる様々な疑惑の中でも、検察の今回の出頭要請は、選挙期間中の「虚偽事実の公表」疑惑に焦点を合わせている。イ代表は昨年、メディアとのインタビューで、大庄洞(テジャンドン)開発特恵疑惑捜査を受けて死亡した関係者について「市長在職中は知らなかった」と発言したことと、国政監査で「城南柏ヒョン洞(ソンナム・ペクヒョンドン)特恵疑惑」に関する質問に「国土交通部が要請した」という趣旨で発言したことで、検察の捜査を受けた。当時野党の「国民の力」と市民団体の告発によるものだった。

 民主党は、キム・ゴンヒ女史事件の捜査と比較し出頭要請の不当さを強調した。パク報道担当は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人のキム・ゴンヒ女史と関連した事件と国民の力の議員に対する告発事件は相次いで嫌疑なし処分にしたのに、野党代表の政治的発言は司法的判断に任せるとはあきれる」とし、「国民に仕える真の検察なら、揚げ足を取るのではなく、無理な捜査で権限を乱用したのではないかを振り返ってほしい」と述べた。パク・チャンデ最高委員もフェイスブックに「イ・ジェミョン代表の長男の不正入学を主張した国民の力の66人の議員全員を嫌疑なし処分にした。明白な虚偽事実を流布したにもかかわらず、嫌疑なしの処理をしたもの」とし「政治報復、政治弾圧でなければ説明できない検察の処置」だと書き込んだ。

 検察の捜査に対しては、民主党内の派閥を選ばず非難の声が上がった。非イ・ジェミョン系のコ・ミンジョン最高委員は、本紙との電話インタビューで「事案が重くなければ書面で代替するのが一般的だが、党代表に呼び出し調査を通知し、検察自らがイシューを作った」として「秋夕(チュソク=中秋節)前にこの事案をテーブルに上げるということ」だと話した。親イ・ジェミョン系のチョン・ソンホ議員は、「本人の事件と関連して『事実ではない』と言ったことを虚偽事実だと口実をつけて呼び出すとは、こんな非道な政権がどこにあるのか」と糾弾した。

 予見された検察の攻勢が現実化したことにより、民主党内では団結して共同対応しなければならないという声が高まった。親文在寅(ムン・ジェイン)系のベテラン議員は「イ・ジェミョン代表は今や民主党の代表。党代表に対して不当だったり過度に傷をつける捜査に対しては、党が総力をあげて対応しなければならない」と話した。

 通常国会開会直後に検察がイ代表の「司法リスク」を水面上に引き上げたことで、政局は急速に冷え込むものとみられる。党内の非主流のベテランであるイ・サンミン議員は「通常国会が始まる初日、与野党の協治ムードを作ろうとしているこの時に、冷水を浴びせるようなことだ」とし、「ことごとく分けて野党代表の活動を制約し、打撃を与えるという意味とみられる」と述べた。

オム・ジウォン、チョ・ユンヨン、イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1057186.html韓国語原文入力:2022-09-02 09:30
訳C.M

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