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韓国与党の倫理委、イ・ジュンソク党代表に「党員資格停止6カ月」の重懲戒

登録:2022-07-08 06:59 修正:2022-07-08 09:36
性的接待の情報提供者に7億ウォンの投資覚書 
「イ・ジュンソク氏の疎明は信用しがたい」と判断
「国民の力」倫理委員会のイ・ヤンヒ委員長が7日午後、国会の大会議室で開かれるイ・ジュンソク代表の「性的接待の証拠隠滅教唆」疑惑に対する党中央倫理委員会議に参加し発言している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 韓国与党「国民の力」の中央倫理委員会(委員長イ・ヤンヒ)が8日、証拠隠滅教唆疑惑と関連した品位維持義務違反を理由に、党代表のイ・ジュンソク氏の「6カ月の党員資格停止」を議決した。イ代表に性的接待をしたという情報提供者を訪ね証拠隠滅をしたという疑惑を受けたキム・チョルグン党代表政務室長に対しては「党員資格停止2年」を決めた。

 倫理委は、前日午後7時から翌日午前2時45分まで8時間近いマラソン審議の末、イ代表の重懲戒を決定した。倫理委の審議対象は、イ代表とキム室長の証拠隠滅の企図による品位維持義務違反の件だった。イ代表の側近であるキム室長は1月10日、イ代表に性的接待をしたと主張したCさんに会い、「性的接待した事実はない」という事実確認書を受け取り、大田のある皮膚科病院に7億ウォン(約7300万円)の投資を誘致するという覚書を書いた。キム室長は、イ代表はCさんに会えと指示しておらず、7億ウォンの投資約束も性的接待の情報提供をもみ消すためではないと主張した。イ代表も前日、倫理委に出席し、3時間にわたりこのような内容を中心に疎明したが、倫理委はこれを受け入れなかった。

 イ・ヤンヒ委員長は倫理委の会議後、「事実確認書の証拠価値、イ・ジュンソク代表本人および党全体に及ぼす影響、党代表とキム・チョルグン党代表政務室長間の業務上の地位関係、関連者たちの疎明内容と録音記録、マスコミに公開された各種の事実資料、さらに、政務室長の地位にあるキム・チョルグン氏本人のことではないにもかかわらず、7億ウォンという巨額の投資誘致の約束証書の作成を単独で決めたとは信じがたい点などを総合的に考慮し、イ・ジュンソク党員の疎明は信用するに至らないと判断した」と説明した。

 倫理委はイ代表の行動が「党員として礼儀を守り、道理に合うように行動しなければならず、党の名誉を失墜させたり、国民情緒とかけ離れた言動をしたりしてはならない」という国民の力倫理規則4条1項に違反したと判断した。倫理委は「懲戒審議の対象ではない性的接待疑惑に対しては判断しなかった」とし、「この間、イ・ジュンソク党員の党に対する貢献と功労などを参酌して決めた」と付け加えた。

キム・ヘジョン、ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1050137.html韓国語原文入力:2022-07-08 03:50
訳C.M

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