世界海洋の日である8日、「日本の放射性汚染水放出を阻止するための共同行動」と国会環境労働委員会所属のユン・ミヒャン議員室が共同で、ソウル鍾路区楼下洞(ヌハドン)の環境運動連合の広場で、福島第一原発放射性汚染水の海洋放出計画の撤回を求める国際行動を進めた。
海の大切さを気づかせるための記念日として国連が定めた世界海洋の日を迎え、共同行動のメンバーたちは防塵服を着て、日本地図と放射能警告表示が描かれた黒い海の上に横になって「太平洋を核で汚染しないで!(Don't Nuke ThePacific!)」、「福島原発の放射性汚染水の放出計画を撤回せよ!」と書かれたプラカードを手にした。米国の市民団体4団体は11日、サンフランシスコとカリフォルニアなどでオンライン行事および集会を開く予定だ。
民主労総のキム・ウンヒョン副委員長は「福島原発汚染水の海洋放出が決定されて1年が過ぎた今まで、我が国の東海をはじめとする環境と国民の健康に及ぼす影響などに対する評価が全くなされていない」とし、「地球の海は生命体、人類の食べ物、漁業従事者の生存と全てつながっている。農畜水産業従事者の生存権と韓国の食糧主権を守る闘争に参加する」と述べた。
国会環境労働委員会所属のユン・ミヒャン議員は「2019年から国民の大多数が福島原発汚染水の海洋放出に反対してきているが、韓国政府はまだ責任ある対応策を用意できずにいる」とし、「福島原発汚染水の海洋放出が1年後に迫った状況で、国際協力に向けてさらにしっかり取り組まなければならない」と述べた。
昨年4月13日、福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出が閣議決定されてから、日本の原子力規制委員会は先月18日、東京電力の福島第一原発事故による汚染水の海洋放出計画を承認した。日本のマスコミによると、原子力規制委は国民の意見を聞く手続きを踏んで、早ければ来月中にも放出のための実施計画を正式に認可する予定だ。