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文大統領、ウクライナ大統領と30分間電話会談…「堅固な支持と連帯」

登録:2022-03-04 06:00 修正:2022-03-04 07:40
文在寅大統領が今月3日午後、大統領府の与民館小会議室で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で話している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅大統領が3日、ロシアの侵攻を受けたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談し、「必ず逆境を乗り越えると信じており、堅固な支持と韓国国民の連帯を送る」と述べた。

 文大統領は「非常に残念な状況でまた電話で話すことになった」とし、「ロシアの武力侵攻で犠牲になった方々と遺族に深い弔意を表し、侵略に決然と立ち向かっている大統領とウクライナ国民の勇気と犠牲に敬意を表する」と述べたと、大統領府が明らかにした。文大統領は同日、ゼレンスキー大統領と午後5時35分から6時5分までの30分間にわたり電話会談を行った。文大統領とゼレンスキー大統領の電話会談は、2020年4月10日以来1年11カ月ぶり。

 ゼレンスキー大統領はウクライナの戦況を説明し、ウクライナの危機克服と防衛のための支援を韓国側に要請したと、パク・キョンミ大統領府報道官が伝えた。

 これに対し、文大統領は「韓国は戦争を経験したため、戦争の惨状を誰よりもよく知っており、ウクライナ国民が経験している悲しみと逆境に深く共感する」とし、「ウクライナが早く平和と安定を取り戻すことを祈り、韓国が共にする」と述べた。

 文大統領は「韓国は、ウクライナの主権と領土が保存されるべきであると考え、対話を通じた平和的努力を支持する。ウクライナ国民と避難民のために総額1千万ドル規模の人道支援を緊急提供することを決定し、まず命を守るための医療品の支援を行いたい」と述べた。文大統領は韓国滞在中のウクライナ国民に安心して滞在できる特別滞在措置を取ったことを明らかにする一方、ゼレンスキー大統領にウクライナに残っている韓国国民の安全への関心と支援も要請した。

 文大統領は「ウクライナ国民の団結と犠牲で今回の危機を乗り超えられると信じており、韓国と国際社会がウクライナと共にあるという事実を忘れず、勇気を出してほしい」と述べた。

 ゼレンスキー大統領は、ウクライナに滞在している韓国人の保護の必要性に共感し、ウクライナ外交部に伝えると述べた後、文大統領の支援に謝意を表した。ゼレンスキー大統領は「勇気を与える言葉に感謝し、ウクライナ国民に大きな力になる」と述べた。また「以前、韓国を訪問したことがあるが、驚くべき国であることが分かった」と語った。ゼレンスキー大統領は2019年10月に韓国に個人的に訪れたことがあると大統領府は明らかにした。

 ゼレンスキー大統領は同日、文大統領と電話会談を終えた後、ツイッターでそれを公開した。文大統領はそれをリツイートし、「韓国は戦争を経験した国として強靭なリーダーシップを示すゼレンスキー大統領に敬意を表する」と書き込んだ。

 ロシアに抗戦中のゼレンスキー大統領は、世界各国の首脳との電話会談で「反ロ連合」構築を図っている。ゼレンスキー大統領は1日、ジョー・バイデン米大統領と30分間電話会談を行い、「反ロ制裁と国防支援について議論した。我々はできるだけ早く侵略者を止めなければならない」と述べた。

 ゼレンスキー大統領はこの他に、欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会議長や日本の岸田文雄首相、英国のボリス・ジョンソン首相、オランダのマルク・ルッテ首相、イスラエルのナフタリ・ベネット首相とも話し合ったことをソーシャルメディアを通じて明らかにした。

イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1033456.html韓国語原文入力:2022-03-04 02:33
訳H.J

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