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韓国の最近のコロナによる死者、75.6%が未接種者、85.6%が60代以上

登録:2021-11-02 01:20 修正:2021-11-11 09:26
先週の平均重症患者数は333人
1日午前、ソウル駅広場に設けられたコロナ臨時選別検査所で、市民が検査を受けている/聯合ニュース

 最近の新型コロナウイルスによる死者の75.6%がワクチン未接種者であることが分かった。85.6%は60代以上の高齢層だった。

 今月1日の中央災害安全対策本部(中対本)の説明によると、最近5週間に発生した389人のコロナによる死者のうち、ワクチン接種を終えていなかった人は294人で75.6%、60代以上の高齢者は333人で85.6%だった。中央事故収拾本部(中収本)のソン・ヨンレ社会戦略班長はこれについて「接種を受けていない人ほど、そして高齢層ほど死の危険は高いとみられる」とし「高齢層でまだ接種を完了していない方には、必ず接種を受けていただくことを改めて勧告する」と述べた。

 この日から段階的日常回復(ウィズコロナ)が実施されたことで、新規感染者数も増加傾向にある。この1週間(10月24~30日)の韓国の感染者数は1日平均1716人で、前週(10月17~23日)の1339人から28.2%の増。週の実効再生産数も1.03だった。直前の3週間は0.89→0.86→0.88と推移していたが、先週は再び1を超えた。実効再生産数とは、1人の患者が周囲の人を何人感染させるかを数値化した指標で、1以上なら「感染拡散」、1未満なら「感染抑制」を意味する。

 段階的日常回復の最重要指標の1つである1日平均の重症患者数は先週333人で、その前の週の343人から10人減少した。重症患者用病床の稼働率は、ソウルが58%、京畿道が61%、仁川(インチョン)が53%などで、首都圏地域の重症患者用病床の稼働率は58.5%だった。全国平均は45.2%。中収本のパク・ヒャン防疫総括班長は「過去5週間(重症患者数が)300人台を外れずに保たれている状態」とし「重症患者の発生が集中治療室の利用につながるということを考慮すると、(重症患者が)500人以内の水準では集中治療室の運用に大きな問題はない」との予想を示した。

イ・ジェホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1017449.html韓国語原文入力:2021-11-01 13:25
訳D.K

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