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1960年代生まれが韓国全人口の16.6%で「最多」…40代以下は激減

登録:2021-07-07 10:32 修正:2021-07-07 14:26
行政安全部「住民登録年齢別人口統計」 
一番多い年代は「50代」…世宗市が最も「若い都市」 
全国平均年齢43.4歳…全羅南道が47.1歳で最高
2021年6月30日現在 韓国の出生年度別人口分布//ハンギョレ新聞社

 韓国では40代以下の人口の割合は減り、50代以上の人口は増え続ける「つぼ型人口分布」の傾向が日増しに強くなってきている。10年後には50代以上の人口が全体人口の半分を超えるという観測が出ている。

 行政安全部が6日に発表した先月30日現在の住民登録年齢別人口統計によると、住民登録人口のうち最も大きな割合を占めている年代は50代(859万人)で、全体の16.6%になることが分かった。続いて40代(15.9%)、60代(13.5%)、30代(13.1%)、20代(13.1%)、70代以上(11.1%)、10代(9.2%)、10代未満(7.5%)の順だ。

 住民登録人口統計を取り始めた2008年には、40代(17.5%)、30代(17.1%)、20代(14.6%)、10代(13.8%)、50代(12.4%)、10代未満(10.3%)、60代(8.0%)、70代以上(6.3%)の順だった。いわゆる「86世代」(60年代生まれで80年代に大学入学の世代)が50代になり、最も多い人口層も40代から50代に移った。60代の人口割合は、2008年の8.0%から今年は13.5%へと増加し、同期間に10代は13.8%から9.2%へと減少した。

 平均年齢も上がり続けている。2008年は全体の平均年齢は37歳だったが、今年は43.4歳に上がった。女性(44.6歳)が男性(42.3歳)より2.3歳多かった。地域偏差も大きかった。全羅南道の平均年齢が47.1歳で最も高く、慶尚北道(46.6歳)、江原道(46.2歳)がそれに続いた。世宗市(37.5歳)は広域地方自治体全体の中で唯一、平均年齢が30代の若い都市で、京畿道と光州市もそれぞれ41.6歳と若い方だった。2008年に比べて今年平均年齢が下がったのは世宗市(‐2.8歳)1カ所のみで、蔚山市(+7.2歳)、大邱市・江原道(+7歳)、釜山市・大田市・慶尚北道(+6.9歳)の順で平均年齢が上がった。

 昨年初めて減少傾向に入った全体人口は、今年第1四半期と第2四半期にも減少傾向が続いた。先月末現在の住民登録人口は5167万2400人で、3月末に比べて3万3505人が減ったことが分かった。居住不明者職権抹消2万7456人を除くと、8241人が自然減少した。

 行政安全部のチェ・ビョングァン地方行政政策官は「40代以下の人口は大幅に減少しているのに対し、60代以上の人口は急激に上昇しており、人口分布の非対称性がますます大きくなっている」とし、「10年後には50代以上の人口が全体人口の半分以上を占めるものとみられ、教育・福祉・地域開発など経済・社会全般にわたり人口活力を上げる政策推進を急ぐべきだ」と述べた。

パク・テウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/1002409.html韓国語原文入力:2021-07-07 02:01
訳C.M

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