本文に移動

文大統領「秋夕にはマスクを取って家族に会えるようにする」

登録:2021-06-08 02:06 修正:2021-06-08 08:21
第3回コロナ対応特別防疫点検会議 
「IT技術を用いて観光地の混雑を最小化」
文在寅大統領が7日に大統領府で開かれた第3回コロナ対応特別防疫点検会議で発言している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、近づきつつある夏休みシーズンを前に、情報通信技術を用いて観光地の混雑を最小化すると述べた。また、秋夕(チュソク=旧暦の8月15日)の連休期間中には家族同士がマスクをせずに会えるように、9月までに国民の70%が新型コロナウイルスワクチンの1次接種を終えられるようにすると語った。

 文大統領は、7日に大統領府で開かれた「コロナ対応特別防疫点検会議」での冒頭発言で、「今月末までに1400万人が1次接種を受けることになれば、全人口の28%がワクチンを接種することになる。国民は、コロナによって奪われた日常を少しずつ回復する喜びも享受できるはず」とし、このように述べた。

 文大統領は、夏休みや秋夕の連休期間中に国民がコロナワクチンの接種効果を実感できるようにすることを目標に据えていると明らかにした。文大統領は「まず夏休みを国民の皆さんがよりリラックスして過ごせるようにし、秋夕も秋夕らしく家族と会ったり、少なくとも家族同士でマスクを取って対話したりできるようにすることが政府の目標」と述べた。これに向けて、情報通信技術とビッグデータを用いたサービスによって観光地の混雑を減らすほか、宿泊施設の利用、スポーツ観戦、博物館や公演会場の利用などに対して細心の対策を実施すると述べた。企業には社員の休暇の時期分散を勧告した。

 秋夕に家族がマスクなしで会えるよう、「第3四半期には50代から始まって順次接種し、国民の70%に当たる3600万人に対する第1次接種が完了するだろう」と述べた。7月初めから幼稚園や保育園の保育士、小中高の教師に対するワクチン接種を開始し、2学期の学校運営の正常化に支障がないようにするという計画も確認した。

 文大統領のこのような計画は、コロナワクチン接種を通じて、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)の緩和などを行って日常を回復するほか、自営業者の経営難を解消するためのものとみられる。政府は、コロナによって国内の消費が打撃を受けたことで、小商工人と自営業者たちが経営難に陥ったり失業したりし、二極化が深刻になっていると判断している。夏休みや秋夕の消費を促進するには、コロナワクチンの接種率の向上などの防疫対策が必須となる。

 文大統領は「今月末までに1次接種目標1300万人を達成し、訪米の成果である101万人分のジョンソン・エンド・ジョンソン(ヤンセンファーマ)製ワクチンの接種も合わせれば、上半期には1400万人以上の接種も可能になると期待している」とし「集団免疫の達成時期もより早まるだろう」と述べた。防疫当局の「1300万人プラスアルファ」予測よりも多い1400万人を確約したかたちだ。また文大統領は「ワクチン接種については一部に懸念と不信があったが、ワクチン接種率が急激に上昇し、先週には世界の平均接種率を上回っており、先行していた国々を急速に追いついている」と強調した。

 文大統領は、来年に使用するワクチンの契約も近々進めると明らかにした。ワクチン接種後の抗体の持続期間を延ばす、いわゆる「ブースターショット」などの3次接種と接種年齢の拡大に伴う物量も支障なく確保するよう指示した。同日の会議にはクォン・ドクチョル保健福祉部長官、ク・ユンチョル国務調整室長、キム・ガンニプ食品医薬品安全処長、チョン・ウンギョン疾病管理庁長、キ・モラン大統領府防疫企画官らが出席した。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/998325.html韓国語原文入力:2021-06-07 16:16
訳D.K

関連記事