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ビクター・チャ「米国がクアッドに招請したが韓国拒絶」…外交部「事実ではない」

登録:2021-05-21 20:01 修正:2021-05-22 07:17
ビクター・チャ国際戦略問題研究所(CSIS)博士=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ビクター・チャ国際戦略問題研究所(CSIS)博士(写真)が21日、「バイデン行政府は韓国を『クアッド』グループの一員として招請したが、ソウルが断ったという」と話した。韓国政府は直ちに「事実ではない」として、米国からクアッドへの加入提案を受けたことはないという従来の立場を再確認した。

 チャ博士はこの日午前、韓米同盟財団と在韓米軍戦友会が主催した「韓米首脳会談成功のための韓米同盟平和カンファレンス」での提案発表文を通じて、このように主張した。クアッドは、米国、日本、オーストラリア、インドが参加する対中国牽制用協議体で、韓国の参加の有無をめぐり論議が絶えなかった。

 チャ博士は「韓国は米国主導のイニシアチブにソウルが加入すれば、中国が否定的に反応し、THAAD(高高度ミサイル防衛網)論議のときのように経済的報復をするだろうと懸念している」として「韓国がアジア領域内の民主主義国家から孤立する現在の傾向の最も重要な戦略的含意は、韓国が今後一人で中国を相手にすることになるということ」とも述べた。

 これと関連して外交部の当局者は記者団に会い「事実ではない」として「この間、韓国政府が繰り返し明らかにしたとおり、我々はクアッド参加国側からクアッドへの参加要請を受けたことはない」と強調した。加えて韓国政府は「開放性、包容性、透明性など我々の協力原則に符合し、国益と地域・グローバルの平和、繁栄に貢献するならば、いかなる協議体とも協力が可能という立場」と確認した。さらに「クアッド参加国とはすでに多様な協力を推進しており、事案別にどのような協力が追加で可能かについては今後継続して検討していく予定」と明らかにした。実際、韓国政府は新型コロナおよび気候変動への対応と関連して、これらの国々と協力してきており、今回の韓米首脳会談を契機に半導体やバッテリーなどの先端技術分野における協力も強化する方針だ。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/996126.html韓国語原文入力:2021-05-21 12:04
訳J.S

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