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「来月、英国でのG7サミットに合わせ韓米日首脳会談を推進」

登録:2021-05-16 22:26 修正:2021-05-17 09:34
実現すれば4年ぶりに会談 
韓日首脳会談も検討
文在寅大統領が2月、大統領府でジョー・バイデン米大統領と電話会談を行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 来月英国で開催が予定されている主要7カ国(G7)会議を機に、韓米日首脳会談が推進されるものと報じられた。韓日首脳間の会合も検討されている。

 共同通信は15日、複数の関係筋の話を引用し、韓国、米国、日本が、来月11~13日にG7サミットが予定されている英国南西部のコーンウォールで別途3カ国首脳会議を開く方向で調整に入ったと報道した。今年の議長国である英国は、G7のほか韓国、インド、オーストラリアの首脳を招待した。韓米日首脳会談が実現すれば、2017年9月以来4年ぶりとなる。

 バイデン政権が発足後、北朝鮮政策の見直しや中国けん制などに合わせ、韓米日の三角協力の回復にスピードを上げていると分析される。同通信は「日米韓連携は米国が主導している」と強調した。その上で「バイデン米大統領は会談で、北朝鮮の非核化(韓国と米国は朝鮮半島の非核化という用語を使う)をにらんだ3カ国の協力強化を日韓に呼び掛けるとみられる」と伝えた。菅義偉首相は北朝鮮の日本人拉致問題解決のための支持を韓米首脳から取り付けたい考えだという。

 韓米日の高官級対面会議は先月から続いている流れだ。先月2日、米国で韓米日情報機関トップによる会合が開かれ、今月5日には米国の積極的な要請で、英国で開かれたG7会議を契機に3カ国外相会議が行われた。12日には東京で韓米日情報機関トップの非公開会議が開かれており、来月初めのアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で3カ国防衛相会議の開催に向け、調整が進められている

 バイデン政権は先月末、朝鮮半島の非核化を目標に新しい北朝鮮政策の見直しを完了したと明らかにした。バイデン大統領は先月16日の菅首相に続き、21日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と対面での首脳会談を行う。朝鮮半島をめぐる地域情勢が重要議題として議論される中、韓米日協力策も強調されるものと予想される。

 来月英国で韓日首脳会談が実現するかにも関心が集まっている。共同通信は「日韓トップ対話の実施も検討する」と報じた。しかし「正式に首脳会談を行うかどうかについては、歴史問題をめぐる対立により日本国内では慎重論が強い」と伝えた。日本政府は、日本軍「慰安婦」問題と強制動員被害者問題に対して韓国側の解決策がなければ正式な首脳会談は難しいという雰囲気だ。このため、文大統領と菅首相が「短時間の非公式接触」をする案が浮上しているという。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/995382.html韓国語原文入力:2021-05-16 15:26
訳C.M

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