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G7を控えた文大統領、アストラゼネカワクチン接種…各首脳、政治状況に合わせ接種へ

登録:2021-03-24 02:55 修正:2021-03-24 06:37
バイデンや菅は「ファイザー派」…各国首脳、自国の事情に合わせてワクチン選択
//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた世界の首脳の隊列に合流した。各首脳は、自国の政治的状況に合わせて、ファイザーやアストラゼネカなど、それぞれ別のワクチンを接種している。

 文大統領がコロナワクチンを接種したのは、6月に開かれる主要7カ国(G7)首脳会議への招請を受けているため。G7首脳会議はコロナの世界的な拡散により昨年は開かれなかったが、今年は英国で対面会議として開催される予定だ。G7ではないものの、インドやオーストラリアなどとともに招請状を受け取った文大統領は、昨年は行えなかった対面外交の場として活用する計画だ。

 他の参加国の首脳たちも、コロナワクチンをすでに接種したか、接種する計画だと見られる。ジョー・バイデン米大統領はすでに昨年12月21日に接種している。高齢のバイデン大統領(79)は、米製薬会社ファイザーがロシアや中国などを除いて初めて使用承認を受けたワクチンの安全性を国民に示すため、自ら接種を受けた。ファイザーのワクチンは、菅義偉首相も接種を受けている。菅首相は4月に渡米し、バイデン大統領と首脳会議を行うため、今月16日に接種している。

 文大統領と同じくアストラゼネカのワクチンの接種を受けたのは、英国のボリス・ジョンソン首相だ。ジョンソン首相は19日にワクチン1次接種を完了している。アストラゼネカのワクチンは、英国のオックスフォード大学との共同開発。英国系製薬会社であるアストラゼネカが作ったこのワクチンは、まだ米国で使用承認を得ていない。

 その他のG7首脳もワクチン接種の隊列に合流する予定だ。イタリアのマリオ・ドラギ首相と、すでにコロナに感染し、回復したフランスのエマニュエル・マクロン大統領もアストラゼネカのワクチンを接種すると述べている。ドイツのアンゲラ・メルケル首相も接種の意思を明らかにしている。欧州連合の首脳たちは、英国の製薬会社であるアストラゼネカが輸出するワクチンの確保をめぐり、欧州連合から脱退した英国と対立している。カナダのジャスティン・トルドー首相の接種日程はまだ公開されていない。

 韓国とともに招請を受けているオーストラリアのスコット・モリソン首相は先月、ファイザーのワクチンを接種した。モリソン首相も国民の不安を和らげるために率先して接種したもの。インドのナレンドラ・モディ首相は、自国の製薬会社が製造したワクチンを1日に接種している。大統領府関係者は「G7首脳会議に参加するためにはワクチンを接種しなければならない、という告知があるわけではない」と述べた。

文在寅大統領と妻のキム・ジョンスク女史が23日、ソウル鍾路保健所でアストラゼネカのコロナワクチンを接種した=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 G7でない国の首脳も、続々とワクチンを打つ計画だ。ロシアのプーチン大統領は、ロシアが独自開発した3種類のコロナワクチンのうちの一つを接種すると述べた。プーチン大統領は「ロシアのワクチンは絶対的に信頼できるし、安全だ」と強調した。中国の習近平主席はまだワクチン接種の日程を公開していない。中国はコロナワクチンを4種類開発している。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が1月13日にインドネシアで最初に中国のシノバックのワクチンを接種している。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/polibar/987941.html韓国語原文入力:2021-03-23 18:26
訳D.K

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