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文大統領「時に問題が生じても韓日関係全体が足を引っ張られてはならない」

登録:2021-01-15 01:18 修正:2021-01-15 08:06
カン・チャンイル駐日大使に信任状授与 
韓国を去る冨田日本大使と面会
文在寅大統領が14日、カン・チャンイル駐日大使に信任状を授与した=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、カン・チャンイル新任駐日大使と、韓国を離れる冨田浩司駐韓日本大使と相次いで面会し、韓日両国間の対話努力を要請した。日帝強占期の強制徴用被害者や日本軍「慰安婦」被害者への賠償問題の解決策をめぐって韓日対立が先鋭化している中、両国関係改善の意志を表現したものと見られる。

 文大統領は14日午後、カン・チャンイル大使に信任状を渡し、「時に問題が生じたとしても、その問題によって未来志向的に発展すべき両国関係全体が足を引っ張られてはならない」とし「それはそれとして解決策を見出すとして、未来志向的発展関係に向けた対話努力は別途続けなければならない」と述べた。

 文大統領はこの日、両国の未来志向的な発展を強調した。文大統領は「現在は困難があるものの、韓日両国は長い歴史を共有する最も近い隣人であり、北東アジアと世界の平和と安定のための協力のパートナーでもあるだけに、両国関係は未来志向的に発展しなければならない」と述べた。

 文大統領はまた「政治的能力のある日本の専門家が新任の駐日大使として赴任することになり嬉しい」とし、「カン・チャンイル大使の赴任をきっかけとして、両国関係が大きな発展を遂げることを願う。カン大使の役割を期待する」と述べた。続いて「韓日両国は伝統的分野だけでなくコロナ、人口減少、地方の均衡発展などの共同の課題に直面しているだけに、これらの分野での協力のための交流とコミュニケーションが活発に行われるように努めてほしい」と述べた。

 文大統領は、カン大使に信任状を渡すのに先立ち、午前には駐米大使の辞令を受けて韓国を離れる冨田日本大使とも30分にわたり面会した。文大統領は冨田大使に「韓日両国は最も近い隣人であり、北東アジアと世界の平和・繁栄のために共に歩むべき最も重要なパートナーだ。両国間のコミュニケーションと対話、交流協力は必ず発展させ続けていかねばならない」と述べた。また、現在両国が抱えている問題について話し合う中で、「韓日両国は建設的で未来志向的な関係を早期に修復していく必要がある」と強調したと大統領府は伝えた。さらに文大統領は、冨田大使が駐米大使に赴任した後も、韓日関係の発展と韓米日協力に向けて努力を続けてくれるよう頼んだ。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/978837.html韓国語原文入力:2021-01-14 18:23
訳D.K

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