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駐韓中国大使、5Gネットワークにおける韓中協力の拡大を要請

登録:2020-11-19 08:24 修正:2020-11-19 10:39
駐韓中国大使が18日にソウル中区の新羅ホテルで開かれた「新時代における中国国政運営の評価と未来の韓中関係再跳躍の協力案」フォーラムで基調演説を行っている/聯合ニュース

 ケイ海明・駐韓中国大使が「5Gネットワークにおける協力の拡大」を韓国政府に要請した。米国が主導する「クリーンネットワーク」(中国の情報技術・企業の退出政策)に韓国は参加しないよう遠回しに圧力をかけてきたものとみられる。

 ケイ大使は18日、中国大使館主催で新羅ホテルで開かれた「新時代における中国国政運営の評価と未来の韓中関係再跳躍の協力案」の基調演説で「5Gネットワーク、デジタル経済、人工知能などデジタル新インフラ建設分野で(韓国との)協力を拡大することを望んでいる」と述べた。ケイ大使は4月の全国経済人連合会(全経連)の懇談会と、9月の「人民網」とのインタビューでも、5Gや人工知能、ビッグデータなどをめぐる韓中協力を強化しようと提案した。

 ケイ大使の同日の発言は、バイデン米政府発足を控えた時点で出たという点で注目される。キム・ハングォン国立外交院教授は「中国が華為(ファーウェイ)問題を経て先端企業を発展させるのに困難にぶつかっている」とし、「先端産業部分で韓国との協力を切実に希望している状況」と指摘した。チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院諮問研究委員も「韓国に対して『ファーウェイ、ZTE(中興通信)などを孤立させようと米国が推進している“クリーンネットワーク”に参加せず、中国と協力しよう』というメッセージ」だと分析した。

 中国の習近平国家主席の年内訪韓の可能性について、ケイ大使は「新型コロナが安定すれば最初に訪問する国として韓国を指定した。それに変わりはない」と述べ、今年8月に訪韓した中国の楊潔チ外交担当政治局員の発言を再確認した。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/970532.html韓国語原文入力:2020-11-1902:30
訳H.J

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