13日の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数は102人となり、6日ぶりに再び3桁台となった。家族や友人の会合、病院などを媒介として小規模な集団感染が続いているうえ、ロシア船員14人の感染が確認されるなど、国外からの流入例も33件発生したためだ。防疫当局は、秋夕(チュソク。旧暦8月15日の節日)連休による感染者の急増は防いだものの、ギリギリの状況だと説明した。
13日、中央防疫対策本部(防対本)は、大田市儒城区(テジョンシ・ユソング)の一家の秋夕の会合での感染者が更に13人確認され、累計確定感染者数は27人となったと発表した。この家族が通っている保育所、教会、職場などでも感染者が確認されている。牧師をしている娘婿が忠清南道牙山(アサン)で開かれた2泊3日の教会研修会に参加し、全羅北道全州(チョンジュ)から来た信徒が感染した。防対本の集計によると、秋夕連休の会合を通じての感染例は計7件、確定感染者は29人にのぼる。
防対本のクォン・ジュヌク副本部長はこの日の定例ブリーフィングで「5月や8月中旬のような激増は抑えられたと慎重に判断するが、この2週間の新規感染者の80%ほどが首都圏で発生しており、集団流行の可能性は依然としてある」とし「防疫実務者として、一日一日が試験を受けている心情だ」と述べた。13日午後12時現在で、ソウル道峰区(トボング)のタナ病院でさらに5人の感染が確認され、累計患者数は64人となった。京畿道議政府市(ウィジョンブシ)のマスタープラス病院でもさらに9人の感染が確認され、累計患者数は60人となった。京畿道東豆川市(トンドゥチョンシ)の友人同士の会合(3人)、江原道江陵市(カンヌンシ)の知人同士の会合(7人)などでもこの日、さらなる感染者が確認された。13日午前0時現在の、国内の地域社会において感染した新規感染者の数(69人)は前日と同じだが、防対本のクァク・チン患者管理チーム長が「ギリギリだ」として懸念を示す理由がここにある。
国外からの流入例が増えていることも不安材料となっている。語学研修のために韓国入りしたネパール人11人が12日に一斉に確定判定を受けたのに続き、この日は釜山港に入港しているロシア船舶で14人の感染者が確認された。防疫当局は秋の紅葉シーズンを迎え、行楽客が急増することも懸念している。クォン・ジュヌク副本部長は「今の防疫の優先課題の一つは秋の防疫、紅葉の防疫」とし「なるべく人が押し寄せる行楽地の訪問は避け、家族で近所の静かな場所で秋を楽しんでほしい」と呼びかけた。