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文大統領「虐待・育児放棄される子どもたちへの強制保護を検討すべき」

登録:2020-09-22 22:55 修正:2020-09-23 07:39
仁川小学生火災事件と関連し、制度の補完を指示
文在寅大統領が今月22日午前、大統領府与民館で開かれたテレビ電話による国務会議で発言している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が22日、仁川(インチョン)で小学生の兄弟がラーメンを作ろうとして火災を起こし、重傷を負った事件に関して「親の同意がなくても強制的に保護する措置を含め、制度を補完するよう」と指示した。

 文大統領は同日の国務会議(日本の閣議に相当)で「児童が家庭で十分なケアを受けられず、育児放棄(ネグレクト)される事例が明らかになり、国民が心を痛めている」とし、このように述べた。

 文大統領は「教師の人員を増やし、虐待事例を幅広く把握するなど、特段の対策を講じてほしい」としたうえで、「しかし、ただの対策にとどまってはならない。最近の事例からすると、児童が虐待を受けたり、育児放棄されることを見た隣人が通報しても、両親の意思に従うため、家庭に任せていたことが悲劇的な結果として現れる。虐待児童、育児放棄された児童の場合、状況が解消されるまで強制的に保護する措置まで含め、制度化を適切に補完するよう」と指示した。

 事故にあった2人の兄弟は、事故から1週間が過ぎた現在もまだ意識を取り戻していない。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/963176.html韓国語原文入力:2020-09-22 20:50
訳H.J

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