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新型コロナ小康局面で…京畿道「抗菌マスク」輸出へ

登録:2020-04-21 09:31 修正:2020-04-21 11:59
繊維企業23社、ワーキンググループをつくり334万枚供給 
在庫約500万枚…欧米など販路開拓へ
京畿道内のある繊維企業が抗菌機能を備えた「生活用一般マスク」の生地を生産している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 韓国国内の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事態が小康局面に入り、マスクの供給量があふれると、京畿道が道内の繊維企業が生産した抗菌機能を備えた「生活用一般マスク」の販売のため海外市場の開拓に乗り出した。

 京畿道は20日、COVID-19のパンデミック(世界的大流行)で繊維製品の輸出契約が延期されたり破棄されたりする被害を受けた企業を支援するため、国外販路の開拓に乗り出すと発表した。

 国外販売に乗り出す「生活用一般マスク」は、マスク需要を満たすために原糸、編織、染色、縫製など道内23の繊維企業がワーキンググループを結成して3月初めから生産している製品で、抗菌繊維原糸で製作されるため細菌の増殖を抑制する効果がある。

 京畿道はこれまでワーキンググループに参加する繊維企業の販路開拓のため、各市郡・公共機関・小商工業者・企業などを対象に広報・マーケティングを行い、現在まで334万枚を供給する成果をあげた。しかし、在庫量が約500万枚に達すると、最近感染者の拡散で需要が急増している欧米などに販路を広げることにした。

 京畿道はこれに向け、既に構築されている京畿繊維マーケティングセンター(GTC)、京畿ビジネスセンター(GBC)などの各種輸出支援機関と、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)国外貿易館にマスクのサンプルを展示し、製品の特徴と輸出価格、納期、最小注文量などが記された広報資料をもとに、海外バイヤーとの輸出商談を取り持つ方針だ。

 現在、京畿繊維マーケティングセンターは米国・中国の2カ国3カ所、京畿ビジネスセンターは米国・中国・インド・ロシア・イランなど8カ国11カ所、KOTRA国外貿易館はドイツ・英国・カナダなど84カ国127カ所が運営されている。京畿道は今後消費者の好みに合わせて様々なカラーとデザインを追加した「ファッションマスク」の生産を誘導する計画だ。

 キム・ギュシク京畿道経済企画官は「京畿道は全国のニット業者の58%が集中する国内繊維産業の中心であるだけに、抗菌原糸を使用したマスク生産体系を整え、道民の健康を守る一方、繊維企業の経営安定化のために輸出を積極的に支援する」と述べた。

パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/941261.html韓国語原文入力:2020-04-20 18:15
訳C.M

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