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「総選挙、復活祭」接触急増で拡散懸念…当局「距離措置、予防心得の順守」を再度要請

登録:2020-04-13 01:29 修正:2020-04-13 07:26
新たな感染者32人…勢いは落ちているが 
明声教会など一部の大型教会で現場礼拝 
防対本「週末の接触増加に緊張」 
米国からの入国者も入国3日以内に全数検査へ
復活節の12日午前、ソウル瑞草区のある駐車場で、オンヌリ教会の信徒たちが乗車礼拝をしている。オンヌリ教会は新型コロナ伝染防止のため、信者が車の中で礼拝できるようにした=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新たな感染者の増加が落ち着きを見せている中、復活祭(イースター)で一部の大型教会に人が殺到したことから、防疫当局は「高強度の社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)」の弛みに対して懸念を示した。生活防疫体系に転換するには、感染者の増加の勢いが落ち着いていなければならないだけでなく、生活防疫が「もう人が集まってもいい」というメッセージではないという認識が広く共有される必要があるからだ。

 中央防疫対策本部(防対本)は、12日午前0時現在で、COVID-19の新規感染者が前日より32人増え、累積患者数は1万512人となったと明らかにした。8日(53人)を除けば、この1週間、1日の新規確定患者数は50人未満となっている。完治して隔離解除された後に再び陽性判定を受けた人は111人だった。

 新規感染者の増加傾向は落ち着いたが、現場礼拝を強行した一部の教会に、先週末の過去最大規模の事前投票まで加わったことから、防疫当局の緊張はさらに高まった。12日、韓国カトリック教会は、済州教区を除く全ての教区で復活祭ミサをオンラインで行った。多くのプロテスタント教会もオンラインで礼拝を行い、ソウルのオンヌリ教会などは駐車場に停めた車の中からラジオ礼拝に参加する乗車礼拝を行った。しかし、復活祭は宗教的意味の深い日であることから、現場礼拝を並行する教会も少なくなかった。ソウルの明声教会では、5回に分けて行われた礼拝に4千人あまりが参加した。同教会の関係者は「一般の信徒ではなく牧師や重職の者などが主に参加した。5回に分けて礼拝を行い、2メートルの距離を守った上、 発熱チェックやマスク着用など予防心得も守った」と説明した。金蘭教会は事前に参加許可を受けた800人が、汝矣島純福音教会はやはり5回の礼拝に牧師や執事などを中心として900人あまりが参加した。

 防対本のチョン・ウンギョン本部長は「今週末は人との接触が過去数週間より増加し、最も多かったという指摘があり、防疫当局は緊張している」と述べた。そして「次の1週間はCOVID-19予防の基本に立ち戻り、ソーシャル・ディスタンシング、国民行動心得を忠実に順守してほしい」と重ねて訴えた。

 防疫当局は国外からの流入遮断の強度を高め、13日からは米国からの入国者にも、COVID-19症状の有無にかかわらず、全員に診断検査を受けさせることにした。これまでは2週間の自宅隔離中に症状が現れた時にのみ検査を受けさせていたが、これからは米国からの入国者も欧州からの入国者と同様、入国後3日以内にCOVID-19診断検査を受けなければならない。米国からの入国者に感染者が増えていることによる措置で、現在までの国外からの流入組の確定患者912人のうち、米国からの入国者は37.6%(343人)を占める。この2週間に絞ってみると、その割合は半分近くの49.7%(459人中228人)に跳ね上がる。11日に新たに確認された国外からの流入患者24人のうち、米州からの入国者は18人だった。

クォン・ジダム、チェ・ハヤン、チェ・ユンテ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/936734.html韓国語原文入力:2020-04-12 21:04
訳D.K

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