ソウル市民10人中7人ほどは、日常で盗撮の被害に対する不安を感じたことがあることが、調査で明らかになった。特に、女性と男性は、それぞれ公衆トイレと宿泊施設を利用する際、盗撮の被害に遭うのではないかと心配していることが分かった。
ソウル市とナム女性人権相談所が17日に発表した「盗撮に対する市民意識」の調査結果によると、「盗撮によって日常生活に不安を感じたことがあるか」という質問に、回答者の69%が「そうだ」と答えた。性別では、女性回答者の80%が不安を感じたと答えており、男性回答者の場合はその割合が57%だった。女性が男性より盗撮に対する不安を強く感じていることが、調査を通じて改めて確認された。
盗撮に対する不安が最も大きな場所は、宿泊施設(43%)だった。公衆トイレ(36%)やプールと銭湯(9%)、地下鉄(7.6%)などという回答も比較的多かった。ただし、性別によって回答に差が見られた。男性は宿泊施設(65%)で最も高い不安を感じると答えたのに比べ、女性は公衆トイレ(52%)を盗撮の危険性が元も高い場所に挙げた。
盗撮が疑われる場所で、どのように行動するかという項目では、回答者の61%が「トイレなどを利用する際、穴などが空いていないかを確認する」と答えた。「カメラがないか、事前にチェックしてから利用する」(57%)、「公衆トイレなどはなるべく利用しないようにしている」(44%)という回答も多かった。「盗撮を探知できる簡易用検査道具を持ち歩いている」(8%)という回答もあった。
市民たちは盗撮犯罪が増加する理由として、「盗撮の加害者に対する処罰が不十分であること」(67%)と「盗撮が犯罪という認識が根付いていない」(62%)点を挙げた。盗撮の根絶に向けた対策でも、「盗撮の加害者に対する処罰の強化」(71%)を最も多く挙げており、「盗撮に対する法制度の強化」(63%)がその次に多かった。
今回の調査は、ソウル市とナム女性人権相談所が、19~59歳のソウル市民1500人を対象に、先月23日から29日まで一週間のインターネット調査で進めており、95%の信頼水準に標本誤差は±2.5%pだ。