本文に移動

韓国文壇の性暴力・セクハラ告発…「#MeToo」に沸くSNS

登録:2018-02-08 08:28 修正:2018-02-08 12:35
フェイスブックの書き込み相次ぎ… 
セクハラ前歴のある詩人協会長内定者に反発も
詩人・小説家のチェ・ヨンミ氏/聯合ニュース

 元老文学者の性暴力を告発した詩人チェ・ヨンミ氏の詩『怪物』に触発された「文壇内のMeToo運動」をめぐり、7日、SNS上では文学者や読者らの賛否両論をはじめ、熱い反応が続いた。

 詩『怪物』が掲載された『黄海文化』編集主幹の文学評論家であるキム・ミョンイン仁荷大学教授は、フェイスブックに文壇の性暴力の実態を批判する趣旨で自分が昨年ある雑誌に寄稿した文を引用し、詩人チェ・ヨンミ氏の告発に対する支持の意思を明らかにした。彼はこの文で「当時のジェンダー意識レベルは低劣極まりなく、またそのレベルは最近までも大きく改善されなかった(…)御用文学の陣営であれ民族文学の陣営であれ自由主義文学の陣営であれ、この問題に関する限りあまり違いがなかったとみなければならない」とし、「いわゆる文壇で飯を食べてきた全ての男性作家たちは、この問題に関する限り全員『潜在的な容疑者』か、少なくとも『ほう助者』だったと言わなければならない」と主張した。彼は「各種のミクロの権力関係が縦横に絡み合っている現在の韓国文壇の基本構造の中で、これと同じようなことはいつでも再発するようになっている」とし、「『文壇』という『死んだ詩人の社会』はもう解体されなければならない時がきた」と強調した。

 一方、詩人のイ・スンチョル氏はフェイスブックで「(チェ・ヨンミ氏が放送のインタビューで)韓国文壇がまるでセクハラ集団として認識されるように発言した」と不満を吐露し、「MeToo闘士たちによって、多数の善良な文学者たちが十把一絡げにされるようにならないことを願う」と明らかにした。また、詩人のリュ・グン氏はフェイスブックの文で「驚くべきことでうんざりする。6~70年代から公然化していたK詩人の悪い手癖、体癖を今になってまるで初めて聞くかのように驚いたふりをする文学者たちとマスコミの反応に驚き、よりによってこの渦中に芸能人のマリファナ事件をぶつけてぼやかしに利用されるような情況もまた、ほとほとうんざりする」と皮肉った。

 一方、教え子のセクハラ事件で大学から解任された前歴のある詩人のカム・テジュン氏が、韓国詩人協会の新任会長に内定されたことと関連しても、この団体の会員をはじめ一部の文学者や読者が当該決定を撤回せよと声を高めるなど、文壇の性暴力論争に再び火が付いている。

チェ・ジェボン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/831295.html韓国語原文入力:2018-02-07 19:55
訳M.C

関連記事