ソ・ジヒョン昌原(チャンウォン)地検統営(トンヨン)支庁検事(研修院第33期)の勇気ある暴露に触発された検察発のミートゥー(#MeToo:性暴力告発キャンペーン)に、多くの人々が「ウィズ・ユー」(With You:あなたを応援する)の声援を送っている。1日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には「私も被害者」という「Me Too」の告発と共に、ソ検事を応援する連帯の声が鳴り響いた。
イ・ヒョギョン共に民主党京畿道議員は、フェイスブックに「6年前、常任委員の研鑽会で会食後、議員たちとカラオケに行ったが、ある同僚議員が踊りながら私の前に来てズボンを下ろした」とし、女性政治家としては初めて「#MeToo」の大列に加わった。イ議員は「ソ検事の暴露に勇気をもらって、大韓民国の女性たちが直面した共通の考えを勇気を出して暴露した」と明らかにした。
漢陽大学大学院生のKさんもフェイスブックに「#MeToo」のハッシュタグと共に、昨年まで自分が経験した事を公開した。ある大学院講師は「二人きりで会いたい、熱烈な関係になろう」と執拗に誘い続け、手を握ったり、身体を強制的に接触したという。これを知った担当教授は「純粋に好きで誘っただけなのに、大人の女性がそんなふうに誤解するのか」とし、学校に陳情を出さないよう圧迫した。担当教授は、講師と親しい間柄だった。不利益を与えるというあらゆる形の圧力に、Kさんは事件を今まで公開できなかった。
警察大学を出て、警察として働いてから探査報道専門媒体「ニュース打破」の記者となったイム・ボヨン氏も「#MeToo」のハッシュタグをつけ、「警察庁在職当時の2015年12月、直属上司にセクハラを受けたが、加害者は懲戒を受けなかった」とフェイスブックに書き込んだ。
ソ検事の司法研修院の同期225人は同日、「ソ・ジヒョン検事を応援します」との声明を出した。彼らは「この8年間、彼女が一人で抱えなければならかった苦しみと絶望は、想像をはるかに超えるものだろう」としたうえで、「これまで分かってあげられず、申し訳ない気持ちを込めて、今からでも勇気を出してくれた彼女のそばに立ちたい」と「ウィズ・ユー」の心を伝えた。彼らは「ソ検事が明らかにした性暴力被害について徹底的な真相究明を要求する。他の被害者はいないかということも、綿密に調査すべきだ」と求めた。
韓国女性団体連合と韓国女性の電話、韓国性暴力相談所など全国50以上の女性人権団体は同日、ソウル瑞草区の最高検察庁と道峰区ソウル北部地検など、全国15カ所の検察庁前で同時に記者会見を開いた。彼らは「私たちがソ・ジヒョンだ。ソ検事の苦しみに連帯し、コネもなく、権力もない女性らが、これ以上は苦しまないよう、職場内の性暴力の根絶に向けて勇気をもって取り組む」と明らかにした。