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国家情報院「北朝鮮、ファン・ビョンソ総政治局長ら処罰の情報入手」

登録:2017-11-20 21:29 修正:2017-11-21 21:44
「20年ぶりの軍政治局検閲…年内ミサイル発射の可能性も」
2016年2月、金正日国防委員長の5周忌をむかえて、錦繻山太陽宮殿を訪れた金正恩委員長とファン・ビョンソ人民軍総政治局長/聯合ニュース

 国家情報院は20日、北朝鮮が20年ぶりに人民軍政治局に対する政治検閲を実施し、軍の人事権などを持つファン・ビョンソ人民軍総政治局長を処罰したという機密情報を入手したと、国会情報委員会に報告した。

人民軍総政治局長のファン・ビョンソ(左)と第1部局長のキム・ウォンホン//ハンギョレ新聞社

 国家情報院はこの日、北朝鮮の動向に関する国会情報委業務報告で「(北朝鮮労働党中央委副委員長である)チェ・リョンヘの主導で、党に対する不遜な態度を問題にし、軍の総政治局に対する政治検閲を20年ぶりに実施し、総政治局長のファン・ビョンソと第1部局長のキム・ウォンホンら、総政治局所属の政治将校が処罰を受けたという機密情報を入手した」と報告したと、共に民主党の情報委幹事であるキム・ビョンギ議員がメディアブリーフィングで伝えた。2014年の仁川(インチョン)アジア競技大会閉幕式に参加したファン・ビョンソ総政治局長は、軍の人事権、政治・思想作業を総括する強大な権力者であり、朝鮮中央テレビが9月の北朝鮮による6回目の核実験直後に報道した金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長との会議の場面に登場する4人のうちの1人だった。

 また、国家情報院は「北朝鮮が年内に対米威嚇強度を高めるためのミサイル性能の改良と平和的宇宙開発を目的として弾道ミサイルを発射する可能性に注目している」と情報委に報告した。北朝鮮の追加核実験に関しては「豊渓里(プンゲリ)核実験場で核実験が差し迫ったという兆候は識別されていないが、金正恩委員長の決断によりいつでも核実験が可能だと見られる」として「豊渓里核実験場の2番坑道は放置されていて、3番坑道は常時核実験が可能な状態であり、4番坑道は最近建設工事を再開した」と報告した。

ソン・ホジン記者 (お問い合わせjapan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/819880.html韓国語原文入力:2017-11-20 18:28
訳J.S

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