今年に入って出生数が昨年同月に比べ8カ月連続で10%以上減少した。今年の年間出生数は36万人水準にとどまると推定される。
25日、統計庁が発表した「8月人口動向」によれば、8月の出生数は3万200人で、昨年同月より3700人(-10.9%)減った。2000年1月に月別人口動向の作成が始まったが、8月に生まれた新生児としては最も少ない数値だ。韓国の出生数は、2015年11月に3.4%増加した後減少傾向に転じ、21カ月連続で減っている。特に10%以上の減少率を示したのは昨年12月(-14.2%)からで、9カ月連続だ。政府が少子化問題を解決するために最近10年間で100兆ウォン(約10兆円)を使ったが、その効果が現れていないと言える。
出生数が大幅に減って年間出生数も40万人以下に下がる見込みだ。今年8月までの累計出生数は24万8千人で、昨年の同期間より3万4500人(-12.2%)減った。昨年の年間出生数が40万6千人であった点を考慮すれば、30万人台への突入は秒読みに入った。
出生数は1980年から1990年代まで年間60~70万人台だったが、2000年以後に急に減少した。2001年の55万人から2002年には49万2千人に減り50万人台が崩れた後、昨年は40万人台をかろうじて維持した。統計庁のイ・ジヨン人口動向課長は「今年出生数は36万人程度に終わるだろう」とし「子どもを産む30代初めの女性の人口が昨年より10万5千人も減っているうえに、青年層が失業問題と住居費負担のせいで出産を忌避するため」と説明した。今年の合計出産率(女性1人が一生に産むと予想される平均出生数)は歴代最低値の1.03人になると見られる。