THAAD星州配備発表後に「THAAD反対」の窓口に
1318人に増え情報共有、実際の「行動」に移す
「THAAD配備は星州(ソンジュ)の発展と愛国者。反対は北朝鮮の核攻撃により韓国共産化で滅亡」
18日午後3時3分、慶尚北道星州の住民が集まるメッセンジャーサービス「カカオトーク」のチャットルームに1枚の写真が載せられた。星州郡星州邑京山里(キョンサンリ)の星州文化院入口に、星州の住民ではなく「外部」の9人が、こう書かれた横断幕を掲げ集会をしている写真だった。愛国キリスト連帯、ワールド・ピース自由連合、事大改革推進国民運動本部という団体は、16日から星州で「THAAD賛成」の集会を行なっている。
この写真は、その集会場所の前を通った星州のある住民が撮り、チャットルームに載せた。写真とともに「文化院の前でまたあんなことしとる。聞いていてうんざりした」と書き残した。この写真を見た住民たちは、「絶対に無対応でいてください」、「内部を分裂させにきたんです。無視してください」、「いくら頭に来ても対応したらだめです」とコメントしていった。
このチャットルームは星州の住民が食糧共同購入の目的で開設し運営していたものだ。ところが先週、政府がTHAADの星州配備を発表し、事実上「THAAD配備反対」のチャットルームとして運営されるようになった。もともとチャットルームを使っていた住民200人余りが他の住民を招き入れ、あっという間に参加者が増えた。現在、このチャットで対話する人は1318人になる。チャットルームの可能最大人数を超え、1人が退出しなければチャットルームに入れないのが実情だ。
15日、黄教安(ファンギョアン)首相と韓民九(ハンミング)国防長官が星州を訪れた際に、星州郡庁前に住民3000人余り(警察推定)が集まる大規模な集会がさ行われた原動力もカカオトークだった。同日、星州の生徒800人余りの登校拒否も、住民の言葉がカカオトークのチャットルームで広がり実際の行動に移された。12日から毎日夜8時に星州郡庁入口で開かれるTHAAD配備に反対するキャンドル集会への参加も同じだ。
チャットルームではTHAADと関連した各種マスコミの記事と専門家の話などが絶えず掲載されている。住民はこれらの情報をもとにお互いに質疑応答を繰り返しながら意見を交わしている。普通、1時間に200余りのコメントがされるなど、住民の関心は高まっている。
住民のベ・ウンハさん(41、星州邑)は「警察が捜査で脅し、マスコミは根拠もなく外部勢力の話をして住民を分裂させようとしている。どうしてもサードに反対する集会の黒幕を探したいなら、それは外部勢力ではなくカカオトークだ」と話した。
韓国語原文入力:2016-07-18 20:50