中国を訪問中の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2日、北京の釣魚台で李克強中国首相と会い「北東アジア開発銀行の設立とアジアインフラ投資銀行(AIIB)発足に協力」することで、意見の一致を見た。また、朴大統領が強調する「ユーラシア・イニシアチブ」と習近平主席が進めている「一帶一路」構想を連携し、北東アジア開発をめぐる議論を韓中両国が主導することについて、共通の認識を確認した。
朴大統領は「北東アジア開発銀行は、南北間の緊張緩和と北朝鮮のインフラ開発及び南北間の経済協力の拡大に貢献するために進めている」とし、「中国が設立当初から参加する場合、南北経済協力事業への参加など、中国に大きな利益をもたらすだろう」と述べた。朴大統領は「北東アジア開発銀行は、北朝鮮以外にも、中国と東北三省、ロシア沿海州など北東アジア開発に特化することで、中央アジアと東南アジアなどアジア全域の開発に重点を置いているアジアインフラ投資銀行と互いに補完する関係にある」と強調した。
朴大統領と李首相は同日の面談で韓国の「ユーラシア・イニシアチブ」と中国の「一帯一路」を連携する案も一緒に議論した。
ユーラシア・イニシアチブは、朴大統領が2013年10月ユーラシア大陸を一つの経済共同体に束ねると共に、北朝鮮に対する開放を誘導するという構想で、ヨーロッパとアジアを複合物流ネットワーク、文化交流などで繋いていこうという内容だ。中国の「一帯一路」は、中国・中央アジア・ヨーロッパを結ぶ陸上シルクロード(一帯)と東南アジアを結ぶ海上シルクロード(一路)のことをいう。2つの構想とも、アジアとヨーロッパを結ぶ共通点があるだけに、これを連携して北東アジア開発の議論を続けていこうという考えだ。
これと共に、両国は韓中自由貿易協定(FTA)を早期に発効させ、効果を最大限にしようということで意見を一致を見て、韓中文化共同市場の構築と2000億ウォン(約202億5000万円)規模のベンチャーファンドを集めることにした。
韓国語原文入力:2015-09-02 21:26