祭りの参加者は約600人、反対団体からは1050人
興奮した反対メンバーが警察ともみあいに…
ソウル市長を非難するプラカードも
一般市民は馴染まないが特に拒否反応示さず
「改心しろ、このXXども！」
5日午後6時40分、大邱（テグ）市中区の鳳山（ポンサン）文化通り入口。キリスト教団体メンバーと思われるある女性が、怒りを露わに拡声器マイクを手に持ち、大声をあげていた。そのすぐ前では「大邱クィア祭り」の参加者がパレードを終え、祭りを行っていた。大邱クィア祭り参加者はこの女性にみんなでこう叫んだ。「愛してますよ」
同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーなど性的少数者の祭り、大邱クィア祭りが5日午後、大邱の都心で開かれた。昨年同様、キリスト教団体など保守団体メンバーが街に出て来て祭りを邪魔した。道を通り過ぎる市民は、祭りに馴染むことはないが関心をもって観ていた。
第7回大邱クィア祭りは、この日午後2時から大邱中区東城路の大邱デパート前で始まった。大邱キリスト教総連合会は同じ時間、東城路のCGV大邱ハニル店前で集会申告を出し、同性愛反対祈祷会を開いた。100メートルにもならない距離だった。
「同性愛はただ愛であるにすぎない」「同性愛を防ぎましょう」と書かれた横断幕が並んで東城路にかけられた。保守団体メンバーたちが祭りが開かれているブースの周りに来てイベントを邪魔した。20人余りのキリスト教団体メンバーは祭りが開かれている東城路の野外舞台すぐそばの化粧品店入口を塞ぐように座って祈祷を捧げだした。
この日午後5時13分から大邱クィア祭りのメインイベントであるパレードが始まった。大邱クィア祭り組織委員会は当初、CGV大邱ハニル店～コンピョン交差点～鳳山通り～半月堂交差点～CGV大邱ハニル店区間(2.5キロメートル)をパレードをする計画だった。だが、保守団体との衝突を避け、大邱デパート～コンピョン交差点～中央交差点～半月堂交差点～峰山文化通り区間(2.0キロメートル)をパレードした。
パレード車両に上がったペ・ジンギョ大邱クィア祭り組織委員会共同代表は参加者に向かって、「今日、この堂々としたパレードで今まで皆さんの毀損された自尊心を回復し、今後の364日を幸せに暮らそう」と訴えた。
保守団体メンバーらは十字架や「同性愛エイズ伝染危険行動」などと書かれたプラカードを持ってパレードについて行った。興奮した保守団体メンバーの一部が突然パレードの行列に飛び込み、これを防ぐ警察ともみあいになった。保守団体メンバーのイ氏(54)はパレードが始まるとすぐ人糞をばら撒き、激しく反発した。
この日大邱クィア祭りに参加した人は警察推算で約600人だったが、保守団体メンバーは1050人にもなった。保守団体は「同性愛広報大使パク・ウォンスン（ソウル市長）を打倒しよう」と書かれたプラカードを持って大邱都心を歩き回った。
週末を利用して東城路に出てきたほとんどの人は祭りに大きな拒否反応を示さず、かえっておもしろいと言った。道を通り過ぎるパレードを見物しているうちについてくる人たちもいた。東城路の商店主も外に出てきて珍しそうにパレードを見物していた。
東城路に恋人とデートにきたというペ氏(23)は「私は同性愛者でもないし同性愛にも関心ないけど、祭り自体はかなりおもしろそうだ。同性愛に対する是非はよく分からない。でも大邱もこのくらい多様性がある祭りがたくさんあってもいいと思う」と話した。友達と映画を観にきたというチョン氏(33)は「同性愛者がこのように堂々と祭りをするのを見て、大邱もずいぶん変わったと思い少し驚いた。また、これを防ごうと暑いのに出てきて苦労しているキリスト教徒の信仰心にも本当に驚きだ」と話した。
大邱クィア祭りはこの日午後7時20分頃、峰山文化通り入口で終わった。祭りの参加者と保守団体メンバーとの間に小さなもみあいがあったが、大きな衝突はなかった。警察は祭りを邪魔するため人糞をばらまいた保守団体メンバーのイ氏を刑事立件する方針だ。
韓国語原文入力：2015-07-05 22:30
