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韓米日、朝鮮半島有事の「アクション・プラン」推進

登録:2015-05-30 08:43 修正:2015-05-30 13:54
 シャングリラ対話で30日国防長官会談
 3国実務協議通じて議論される見込み
 在韓米軍の炭疽菌問題も緊急議題に
ハン・ミング国防長官と中谷元・防衛相 //ハンギョレ新聞社

 韓米日が、自衛隊の集団的自衛権行使で朝鮮半島の主権が侵害される可能性を点検・予防するための3国間実務協議を推進することが、分かった。 また、30日に予定された韓米国防長官会談では、在韓米軍の炭疽菌問題が緊急議題として議論される予定だ。

 外交消息筋は29日、「今回のアジア安保会議(シャングリラ対話)期間中の30日に開かれるハン・ミング長官と中谷元・防衛相の韓日国防長官会談で、自衛隊の朝鮮半島介入の可能性に対する憂慮が議論される予定だと承知している」と語り、「この問題に対する実務協議を既存の韓米日3国の安保討議(DTT)の枠組みで進める方向で協議されるだろう」と見通した。2008年から始まった3国安保討議は韓米日国防当局の次官補級対話体だ。

 今回推進される3国実務協議では、米日防衛協力のための指針(ガイドライン)の改正が、韓国の国家利益と安保に影響を及ぼす状況などに対する点検と議論がなされると伝えられた。特に朝鮮半島有事での在日米軍および国外の米軍が朝鮮半島に増員される過程を具体的な状況に基づき協議する腹案になると伝えられた。朝鮮半島有事の際は、在日米軍および国外の米軍戦力が「作戦計画5027」により日本の横田や普天間など国連司令部後方基地7カ所を通じて朝鮮半島に入ってくることになる。したがって米日ガイドラインの改正で自衛隊の米軍保護および後方支援範囲が拡大し、自衛隊の朝鮮半島介入に対する憂慮も高まった。3国実務協議を通じ、こうした憂慮を具体的なシナリオにより検討し予防するものと思われる。

 しかし3国実務協議自体が日本の自衛隊の役割拡大のための通路として利用されるという憂慮もある。また、この実務協議体が韓米日3国間の安保協力を強化する対話枠組みとして機能するという観測も提起される。

 30日にハン長官とアシュトン・カーター長官との間で開かれる韓米国防長官会談では、在韓米軍の炭疽菌問題が緊急議題に上程されたと国防部が明らかにした。

 この他、今回の韓日国防長官会談では北朝鮮の核・ミサイル脅威の評価と共助方案、韓日の国防分野の実質協力増進方案、対海賊作戦協力、災難救助訓練、両国間で重なる防空識別区域での偶発衝突防止方案などが議論されることが分かった。また、韓米日3国国防長官会談では、3国間情報共有約定制度化方案、韓国型ミサイル防御(KAMD)と在韓米軍ミサイル防御の連係、日本の安保法制改正状況の共有などが議論される。

シンガポール/パク・ビョンス先任記者、北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-30 00:34

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/693514.html 訳Y.B

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